第2話:取扱説明書を読む
辞書並の取扱説明書を開く。余談だが、これの角で人を殺せると思う。
世界観は、まさにファンタジー。
名前も『
魔法があり、
死に戻りができるのは、
そこはファンタジー。詳しく書いてないけど、多分蘇生アイテムみたいなのがあるのだろう。
キャラメイクは、
でも性別も変えられるし、身長や体格も変えられる。
エルフは中性的に、獣人は精悍に、とかなんとなくの縛りはある様子。
携帯が振動する。切替が面倒なので常にバイブなのだ。
『後で会おうな。ハーフリング希望。』
悪友その2からメールがきた。
『22時だからな。遅刻
ハーフリングな、ハーフリング。』
悪友その3からもきた。
これは遅刻したら奢れって事だろうな。
『お久しぶりです。後で会えるのを楽しみにしてますね。
ハーフエルフかハーフリングが良いと思いますよ。』
悪友その4からもきた。
『ハーフエルフは魔力がそこそこあるから、テイマーには良いぞ。』
悪友その5までか……珍しい。
てか、俺のテイマーは確定なのかい。
さて、問題の赤ページだ。
なに何?このゲーム自体がR18なのか。
買う時に身分証がいるのか。
ん?俺みたいなプレゼントはどうなるのだ?
脳波である程度判ると。なるほど。
最長ログイン時間は、12時間。
幻想世界で1日が現実時間で2.5時間?
あぁ、幻想世界は1日が20時間なのか。8倍早く?遅く?時間が過ぎるのね。
毎日同じ時間にログインしても、朝だったり夜だったりするわけか。
身体に不調が現れると、レッドアラームが鳴り、現実時間で1分後に強制退去になる。
排泄欲求とか心拍数とかで判断されるのか。
今のゲーム機は凄いな。
ゲームってより医療機器だな、まるで。
へ~自分だけじゃなくて、現実の環境とかでも強制退去があると。
確かに、火事とかあったら焼け死んじゃうわな。
って、のんびり読んでたら既に21時過ぎだよ。
よし、とりあえず水分補給して、トイレを済ませて、ログインしてみますか!
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