第4話 鉱石を採りに行こう!

 さて、今日はお家の地下に鉱石を掘りに行こうかなぁ。

 この世界で死ぬとどうなるのか分からなくてドキドキだけど、直下掘りしちゃおうかな。竹とクモの糸で足場を作ることが出来たから、自由に上に登ったり下に降りたりが出来るんだよね。

 だから、階段みたいに掘るよりは直下掘りして1マスで上り下り出来る方が良いと思うんだよね。


 ドキドキしながら自分の真下を掘っていく。無事に掘り終わったから、今度はその場所に足場を設置していく。これで自由に行き来が出来るね。

 鉱石を掘るにはブランチマイニングをするのが良いんだよね。これは2マス離して掘ると、見落としがなくて掘れるらしい。

 カツカツとツルハシを当ててブロック化していく。鉄の原石が出てきたり、石炭が出てきたり結構楽しい。わりと単純作業って好きなんだよね~。だから、こういうのはいつまででもやっていられるんだよね。


 カツカツと掘っていると、とても綺麗な鉱石を見つけた。掘ってみると、水色の綺麗な宝石だった。アイテム欄を確認してみる。


「わぁ、ダイヤモンドだ! きらっきらだね~」


 これはやっぱり楽しい。そのあともどんどん掘り進めていく。ダイヤに鉄、金と石炭とか色々。ついつい楽しくてひたすら掘ってしまった。


 ただ、怖いのが……ゾンビとか敵の声が聞こえること!


 近くに洞窟があるっぽいんだよね。本当にドキドキするからやめてほしい。

 とりあえずどこかの通路に繋がったら、全力で見なかったことにしておく。だって洞窟って敵が出てくるんだよ!?

 自分で掘っている坑道だったら、たいまつの明かりがあるから敵が沸かないんだもん。やっぱり安全第一だよね。


 ひたすら鉱石を掘って楽しんだ後は、せっかくお家が出来ているんだから釣りしまくっちゃおう!

 バルコニーに出て釣り竿を使うと、ぽちゃんと水面に浮きが浮かんだ。少し待っていると浮きが沈んだ。ここで釣り竿を上げると色々な物が釣れる。


「ふふっ。餌も必要ないし、色々な物が釣れるからいくらでも出来るよね~」


 ぽちゃんぽちゃんと釣りをしていると、ぴかぴか光る釣り竿が釣れた。釣り竿をよく見てみると、釣り竿に効果が付いている。

 この効果が付いていると、お魚とか宝物が釣りやすくなったりするみたいだ。これはさらに楽しくなるね!


「よ~し、もっと釣っちゃうぞ~」


 釣りを楽しんでいると、今度はきらきら光る弓が釣れた。これも効果が付いているみたいだ。ゲームでもそうだったけれど、矢を1本持っていたら無限に使える効果がついている物があったんだよね。

 それはとても助かるから、この無限に使える効果の付いた弓を頑張って釣っちゃおう!


 釣っても釣っても修繕の付いた弓ばかり釣れる。私が欲しいのは無限に矢を撃つことが出来る弓なんだけどなぁ。

 そのあともきらきら光る本を釣ったり、弓や釣り竿が沢山釣れた。あとは鞍が沢山釣れたんだけど、平原に居た馬に乗れそう。

 日本に居たときには馬に乗ったことって、ほとんどないんだよね。小さいときに動物園とかで乗った経験しかないけれど乗れるだろうか。でも、身体も変わっているからきっと大丈夫だよね。せっかくだから、色々楽しんでみよう。


 ひたすら釣りをして、やっと無限に使える効果の付いた弓が釣れた。これを金床を使って2本の弓を合わせて強い1本の弓にした。


「ふふっ、これで敵が怖くなくなったぞ~。……多分」


 金床は鉄を使って作れた。だいぶ鉄を使っちゃったから、また今度掘りに行かなきゃかな。ダイヤを使ったツルハシとかシャベルとかも作っちゃった。これで快適に掘ることが出来そうだ。

 後は装備も作っておかないとね。突然敵に襲われちゃうことを考えると、やっぱり装備は必要だよね。


 ダイヤで作った防具を、がしゃんがしゃんと装備してみる。これもアイテム画面に映った私のキャラクターに装備をさせれば一瞬で着れてしまう素敵仕様。


「ふふっ。ちょっと格好良いかもしれない」


 鏡がないからあんまり分からないけれど、アイテム画面でくるりと回してみるとちょっとうきうきした。


 私がやっていたゲームだと、どこかに村があったりするんだよね。明日はちょっと探しに行ってみようかな。

 村が襲われないように柵とか資材を持ってから行ってみようかな。まずはその準備をしよう。

 木材はいくらあってもいいから、近くのジャングルの木に登って木材を大量に確保してくる。そのあとは、地図を作って迷子対策もしておかないとね。


「ほかに必要な物はないかなぁ。あっ、一番大事なのはベッドだよね!」


 いつでも寝られるようにベッドもアイテム欄にきちんと仕舞っておく。後はたいまつも沢山必要だよね。私のアイテム欄が色々な資材とかで埋まったけれど、これで村が見つからなかったら切ないことになりそうだ。


 今日は早く寝て、明日は朝から村探しに行ってみよう~!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る