第59話 ※閲覧注意※
何故、サラさんがここにいるんだ??
というか、かなりご立腹なんだが?!
ヒメさんや……後の事任せたって言ったよね?!
『回復要員が必要か聞いたら必要って言ってたじゃん♪ ちょうど良くサラ姉が起きたから、「ロキ兄はお外にお肉を取りに行ったよ★」って伝えたら凄い剣幕でそっちに向かったのさ♪ 回収よろ☆』
ヒメのメールを見て血の気が引いて行った。
うぉいッ!
そういう事はちゃんと先に教えてくれよな?!
「さぁ──無断外出した子にはお仕置きですよォォォ」
「なるほど……坊主は無断外出したのか。俺達は先に戻ってるからな? まぁ、しっかり怒られてこい。坊主なら死ぬ事はねぇだろ……」
サラさんの言葉にゴンさん達は納得して、そそくさと去っていった。
こんの薄情者がァァァッ!!!!
こうしちゃいられない、俺も離脱を──
「どこに行くんですか? 邪魔者は消えました──お仕置きの時間ですよ♡」
「?!」
サラさんに肩を掴まれ、冷や汗が流れる。
……ヤバい……傷が痛むから反応が遅れた。
『狂気』スキルを使ってもコントロールが出来るようになり、自我が残っているから無闇矢鱈に暴れる事はなくなったが、強化されたサラさんから離脱する隙が無くなっている。
いつもは暴走する前に正気に戻していたが、完全な暴走モード中に対しては使った事が無い。
それに快楽に対する耐性が上がっている……。
果たして暴走モード中に“快楽紐”は効果を発揮してくれるのだろうか?
しかも、お仕置きという言葉が猫撫で声だったような気がする。
“ナニ”をされるか予想がつかない。
いや、サラさんはそこまで見境はないはずだ。
だが、ここは森で誰もいない……更に言えば、最近は狩りで『狂気』状態から正気に戻す為に“快楽堕ち”させている。
『狂気』とは“ 精神が異常になり常軌を逸していること”という意味だったはず。
俺のせいで、ただ暴走するという事から──ミカのようにエロい方にすり替えられていたとしたら──
快楽を求めて、俺を蹂躙する気なのでは?
そんな事が脳裏を過る。
「まずは回復ですよ♡」
サラさんにより、俺の傷は完治する。
戦闘が目的ではなさそうだ。
でも、今の姿はとても暴走モードではない気がする……コントロール出来てるのでは?
「……な、何が目的ですか?」
一応、聞いてみる──
「いつも、我慢してるロキ君を私が解放させてあげます♡ 2人で気持ち良くなりましょうね♪」
ん? 堕天使モードの顔付きだな……やはりコントロール出来ていない? お仕置きはエロい事確定??
う〜ん、まさか……予想が的中?!
これが、2人っきりの部屋の中であれば甘んじてお仕置きを受けたかもしれない。
出来れば好き合ってしたかったが、俺もそろそろ我慢の限界だしな……。
けど──
ここは外だぞ?!
現在、モンスターがいないとはいえ──初めてを解放感溢れる外なんて嫌だッ!!!!
これなら前に部屋で襲われた時の方がマシだったよッ!
初めてが外は嫌だ……絶対嫌だ……将来、初体験を誰かに聞かれた時に「いや〜初めてしたのは外でしたね」とか答えたくないッ!
ただでさえ、性癖が歪んでるとか言われてんだぞ?! 更に付加価値足してどうすんだよ?!
傷も治してもらったし、今の俺ならなんとか出来るか?
良し……治療費を踏み倒そう──
今は目の前にいる。“トリプル”を発動して“快楽紐”を使ったら即座に離脱するしかないな。
油断している今がチャンスだ!
「先手必勝ッ!」
俺はサラさんに“快楽紐”を巻きつけて発動する──
「んふぅ♡ あは♡」
……気持ち良さそうにはしているが──効果が無い?
『狂気』スキルで効果が鈍いのと、耐性が上がりすぎている?
「──おわ?!」
俺は腕を掴まれて地面に押し倒される──
離脱する為に“トリプル”にしていたのに押し負けている?!
そうか──
以前と違ってサラさんは魔法も使っている上に『狂気』スキルも使われているからか?!
ゴンさんぐらいじゃないと引き剥がせない力強さだ。
ならば──多少効果は落ちるが紐による“快楽ツボ押し”だッ!
これは狩りの時にも一気に正気に戻せていた。効果はあるはず──
「──あはん♡ 来ると、んん──わかってれば問題ないですよ? その程度じゃ──まだ足りません♡」
「え?」
なんという事だ。手を使えなくて効果が半減しているとはいえ、戦闘中であればこれでなんとかなっていたのに……。
しかも“その程度”扱いされてしまった……直接“ツボ押し”したいが両手を封じられている。
「うふふ、いつも我慢していましたが、もう限界です──ん〜♡」
サラさんの唇が迫り──
「──んぷ?!」
そして、俺の唇に触れた。
……キスされたァァァァッ!?
と思ってたら、口の中が蹂躙され──
脳内がとろけるような感覚に襲われる。
ファーストキスはサラさんによってディープな感じで奪われてしまう。
でも、ディープキスって気持ち良いな……このまま身を任せてもいいような気がしてきた。
「──ぷはッ♡ 可愛いですよ♡ 悪い子にはたくさんお仕置きしちゃいます♪ はむはむ〜♡」
「────?!?!」
再度──唇を貪り食われ、耳や首筋を舐められてるゥゥゥッ──
ダメだ……気持ち良くて力が入らない……。
俺は──喰われるのか?
いつもサラさんを我慢させてた報いなのかもしれない。
エロ童貞はまともな初体験を迎える事が出来ないという罰を神が与えようとしている。
『女に男が襲われる姿も中々良いものだ♡』
よく考えたら、きっかけはお前のせいだよな……神は腐ってんな。
しかし、気持ち良くて逃げる気も失せた。
「──ついに、ついに──一緒になれますよ♡」
俺に跨がり、見下ろすサラさん。
月明かりが照らしていて、とても綺麗だった。
表情は猛獣のようだけど……それがまたエロい。
というか跨がれている場所がずぶ濡れなんですけど?!
しかも、俺の股間に擦り付けてこないでェェェェェッ──出ちゃうからッ!!!!
次の瞬間、ヒメのメールで正気に引き戻された。
『バイバイ童貞★ これは新しい称号──『性なる夜』が追加される予感(わくわく)』
楽しんでんじゃねぇよ?!
新しい称号とかいらねぇしッ!
それ絶対ろくな称号じゃねぇだろ?!
『効果は“夜にエロい事をすると性なる加護が発動し、強靭なイチモツになる』
──絶対いらねぇッ!!!!
イチモツって男根の事だろ?!
なんとかして離脱するッ!
サラさんを正気に戻すにはやはり“快楽紐”を使うしかないが──
完全に暴走モードだから“快楽紐”1本だけでは効果がない。
サラさんの暴走を止めるにはあれしかねぇ──
だが時間がかかる。
今、サラさんは鼻歌を歌い──攻めながら、俺の服を脱がせている。
抵抗しながら時間を稼ぐしかない!
「ちょ、ダメですよ!?」
俺はサラさんを押して、引き離そうと抵抗しながら準備を進める──
「こぉら♡ 悪い手はこうしちゃいます♡」
しかし、サラさんは俺の手をおっぱいと股間に当ててきた。
左手はマシュマロのような感触に支配され、右手は溢れて来る愛液でベトベトだった。
しかも、俺の手を動かし──感じながら「うぅん♡」とか言っている姿を見て理性が飛びそうになる。
──集中、集中だッ! 煩悩退散ッ!
その後も着々と準備を進める──
そして、ついに──
「ふんふん♡ ご開帳〜♡」
俺のイチモツが曝け出された瞬間──準備が完了する。
「──【快楽ヒュドラ】ッ!」
10本の紐を“快楽紐”にした【ヒュドラ】をサラさん目掛けて襲わせる──
「お? おほッ♡ アァァァァ──イ、イくゥゥゥッ────」
夜中の森の中でサラさんの絶頂の声が木霊した──
それでも意識は手放していないのは流石だ。
今度は俺がマウンドポジションを取る。力も入っていないので既に暴走状態は解けたはずだ。
しかし、意識を飛ばさないと安心出来ない。
ダメ押しで──“快楽のツボ”があるおっぱいの突起を摘み、クリッと刺激を与えると痙攣して意識を失った。
その時──
システムメッセージが表示された。
【ユニーク称号『性なる夜』を獲得しました】
へ?
『おめでとう(σ゚∀゚)σ』
──ハァァァァァッ?!
ちょっと待てぇいッ! 本番してねぇじゃん?!
俺は急いで称号を鑑定する──
『性なる夜』:夜に通常ではあり得ない快楽を与えた者に授けられる称号。効果は夜にエロい事をすると性なる加護が発動し、強靭なイチモツになる。”称号補正”は夜だけ精力・体力・魔力が倍になる。
…………夜限定ではあるが“称号補正”が凄い優秀だな。さすがユニーク称号だ。
そのユニーク称号のせいか……股間がギンギンなんだが……。
というか──
俺のスキルと称号って──エロいの多くね?
「……あー月が綺麗だな────」
俺は某人気漫画のセリフを言いながら現実逃避した──
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます