眩しすぎる彼女は楽しみで、怖い
あの子が微笑むのが、大好きだ。
それだけで私の世界にスッと光が差し込んできて、胸のあたりが温かくなる。
彼女が私のことを友達だって言ってくれるから、喜んでいるふりをしてその関係に甘んじる。
その先の関係を望むには、私はあまりに穢れている気がする。
眩しすぎる彼女が私の影を濃くさせる。
名前を呼ぶたびに。
手が触れるたびに。
目が合うたびに。
胸がドキリとするたびに、痛い。
体中があの子を求めて、それが拒絶されるのが怖くて、自分でその感情を葬る。
眩しすぎる彼女は、今日も微笑む。
そこにどんな感情があるのかわからない。
けれども、一つだけわかるのは……
私の中の感情は、どこかであふれると言うことだけだ。
その先のことは知らない。
眩しすぎる彼女の世界で、私はどんな風に狂うのだろう。
それが楽しみで、怖い。
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