ゲームではない、キスをして

「ポッ〇ーゲーム、しましょうか」

 未来はポッ〇ーを口にくわえ、もう一方の端を私の口先に当てた。

「私、まだするって言ってないけど?」

「え~、しようよぉ」

「嫌よ、第一!」

 口にくわえているポッ〇ーを取り上げ、その唇を自分の唇で塞いだ。

 チョコの味のするキスを堪能した後に、私のいきなりの行動にびっくりして固まっている未来を抱きしめた。

「キスをしたい時は、素直に言うって……約束でしょ?」

 耳元でそう呟くと、熱が伝わりそうなほど耳を真っ赤にしながら、未来はぽつりと『ごめんなさい』と言って、私の胸に顔を埋めた。

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