25日目 

 今日は小説を書いてました。

 小説を書いていて思うのは、これは本当に必要なのかということです。世の中に小説や物語って本当にいるんでしょうか。案外なくてもやっていけたりするんじゃないかと、時々思います。むしろ現実を見る人が増えて、世の中よくなるんじゃないかとさえ考えます。

 でも僕たちが産まれるずっと前から小説や物語があるということは、きっと、今の人間にとって必要なんですよね。毎日新しい小説や漫画が生まれていて、それを読む人がいるのは、少し不思議な気がします。

 人類が絶滅したあと、地層から一人称の小説が発見されたら、それを未来の生命体はどう捉えるんだろうと僕は空想します。もしかしたら物語が事実だったと考えられて、人間はとても幸福な生物だったと考えられるかもしれません。

 そんなことを考えながら、明日もきっと、小説を書きます。

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