闘病日記（仮）

２２日目

　久しぶりに、小学校時代の友人たちが会いに来てくれました。

　友人たち（三人）は、分厚い防寒着を着て、僕にお土産である塗り絵を持ってきてくれました。なぜ塗り絵かと聞くと、僕の絵心が絶望的だからだそうです。舐められてるなと思いながらも、見ると結構面白そうなので嬉しかったです。

　それから近況報告が主の雑談をし、みんなも大変そうに生活していることが分かりました。受験で死にそう、とか、自動車学校がきついとか。「マニュアルなんて今どき使わねーのに」と親にマニュアル免許を取らせられてる友だちが言いました。「そうなんだ」と僕は返しました。

　マニュアル、使わないんだ。ていうかそもそもオートマとマニュアルの違いが分かりませんでした。友だちに説明してもらい、なんとなく分かりました。そしてもうそんな年なのかと思いました。同級生が運転をする。そんな年。

　いいなーと素直に思いました。自分でどこまでも、好きなところに行けるのです。いいなーと思います。

　頑張ってねとお互いに言い合って、久しぶりの友人たちは帰り、僕は一人になりました。いいなー、と一人で思いながらも、きっと辛いこともあるんだろうな、と考えます。頑張れと思いながら、僕も頑張ろうと思いました。