隣の部署の後輩が、大好きな作品の作者で───という、偶然にしてはできすぎな"運命"からはじまるストーリー。
重くなりすぎず、なおかつテンポよく進んでいく2人の話に、一気に読み進めてしまいました。
なによりもキュンとさせられたのは、1話から少しずつ変わっていく二人の関係性です。一方は「白王子」と呼ばれている相手のモテ方を知らず、一方は相手の下の名前も知らない。そんな所から少しずつ名前を知って、相手が自分にどんな思いを抱いているか知っていく.......
テンプレートにハマりすぎず、けれど押さえる所を押さえた物語には、思わずにやけてしまいました。
作者さんのほかのボーイズラブ作品が生まれることも期待しております。
ネタバレにならない様に、僭越ながら本作品を紹介させて頂きます。
執筆への希望と葛藤、そして推し作家さんへの想い。
それらの要素が作者様の卓越された文章で紡がれた、この作品。
まさにカクヨムに相応しい作品だと思いました。
作者側、そして推し側。両方の視点から物語を楽しめます。
ちなみに蒼之は『アッキー視点』でフワフワしながら読んでました(*´꒳`*)
私自身、BLというジャンルは初めて読んだのですが、作者様の紹介欄にも書いてある「ほんのりBL」というフレーズの名の通り、どなたでも抵抗なく楽しめる作品です。「友情」って言葉に近いでしょうか。
もっとたくさんの方に、この作品を読んで頂きたい! 心からそう思っています。
……素敵な作品に巡り会えたことに、感謝の意を込めて。