第9話 とうもろこし炊き込みごはん
炊き込みご飯をグーグルで画像検索すると、主にきのこ類やごぼう、鶏肉、人参、こんにゃく、たけのこなどを炊いたものが多めに出てくる。
これらはこれらでうまそうだし、おれが普段食べる炊き込みご飯というのもこういう感じのやつではあるのだが、こういうのは具材の仕事がめちゃくちゃ大変で(レトルト買えばええやんというのは置いといて)、あんまり作る余裕がなかったりする。ごぼうのささがきとか、こんにゃくの細切りとか、そういうリテラシーの高さを求められるレシピなのである。
とは言え毎日白米ばかりでも、なんか今日は白米だとちょっとアレなんすよ、という人も居るかと思う。そういう人におれがおすすめしたいのは「とうもろこしの炊き込みご飯」だ。
作り方は嘘みたいに簡単だ。以下にもっとも簡単で安価なものの一例を示す。
<材料>
精白米・・・2合
コーン缶(シャキッとコーンとかああいうの)・・・1個 ※砂糖不使用
塩・・・小匙1
酒・・・大匙2
<作り方>
1 精白米を研いで水気をよく切る。
2 コーン缶に入ってる汁だけ、酒を加え、内釜の分量通りの水を入れる。
3 塩を加え、ゆっくり混ぜる。
4 コーン缶のコーンを研いだ精白米の上に敷き詰めるように乗せる。
5 炊きあがったらすぐ混ぜ合わせてしばらく蒸す。
コーンのほのかな甘みと、コーンと米が一体となって押し寄せる食感がなんとも言えない味わいとなり、特におかずなどがなくてもいけるような感じの炊き込みごはんになる。もうちょっと肉っ気が欲しい人は鶏・豚肉などを一緒に炊いてもよいし、アレンジとしてバター醤油風にしたり、黒胡椒でスパイシーにしたりするのもなかなかうまい。また意外かもしれないが「ホタテ」や「カニカマ」が合う。これらを入れる場合はそのまま入れて炊いた後にほぐすのがよい。
蒸したとうもろこしが一本ある場合は、とうもろこしの芯を薄く切って一緒に炊くと、よりうまみが出ておいしい(芯は炊けたら取り出して捨てる)。これは料理番組なんかでもやっていたので割とよく知られた方法なのだろう。
これを読む限りではあんまり想像できないかもしれないが、普通のごはんよりも甘みがあるし、見た目にも華やかなので、子供に出しても喜ばれる。難しくなければインゲンやニンジンを入れてもよいが、個人的には「とうもろこしだけの旨さ」で十分それらに勝ると思っているので、最初はとうもろこしだけで作ってみるのをおすすめする。
冷えて固くなったら具材を足してチャーハンやケチャップライスにしてもよく、色々と便利な一品である。なんかもうかったるいけど白米じゃないのが手軽に食べたい、というときに、是非試してみてほしい。
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