第32話 バトルロイヤルが終わって
side????
「でもよぉ~あいつらなんかの墓なんか作らなくてもいいじゃないか?」
「……せめてもの慈悲らしいぜ……」
死んでいた二人を適当に埋める男達、愚痴りながら帰っていく。
「ここか」
その数時間後、真夜中の墓地、墓を掘り返す人物が一人。
「土葬で助かった、こいつが例の
謎の人物はどうやらイザベラとアルフレッドの墓を掘り返したようだ。
「ダメだなこりゃ、だらしない体をしてやがる」
体の所々を触り、愚痴を漏らす。
「けど、何かに使えるかもだから持って帰るか、なんせあの英雄と同じ血をひく死体と一応貴族の男の死体だ」
謎の人物は薄く笑いながら二つの死体を持ち上げ、闇の中へと消えていった。
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sideロイ
「ハッッッ??!!!」
「お、起きましたか、い、イヴさん」
「あれ?、私さっき起きてたのに……」
「そ、それが疲れが一気に出て眠ってしまったようです!!」
「?、そ、そうなんですか」
キスをしてしまった後、すぐにイヴさんは顔を真っ赤にしたと思えば頭から湯気を拭いて気絶した、どうやら寝起きという事もあり、さっきのキスは忘れているようだ、よ、よかった。
「なんか口に違和感があるような……」
「き、気のせいですよ気のせい!!!」
「は、はぁ……」
不可解そうな顔で首を傾げるイヴさん、女性との合意もなしに強引に迫って、トラブルの結果と言えどキスをした、最低の卑怯者だと思われてしまうだろう、なんとか誤魔化さねば。
「そ、そうだ、ロ、ロイ様、私はーーー」
「知っていますよ、アレンが頼んだのでしょう?」
「ーーーえ?、し、知ってたのですか?」
「はい、イヴさんが倒れた後、アレンが教えてくれました」
「そうだったんですね」
「すいません、王族のくせに覚悟を決められず、イヴさんに迷惑をかけてしまって」
「気にしないでください、ロイ様には幸せになってほしかったので、愛のない結婚は悲劇しかうみませんから」
「そう、ですか」
「好きな相手との恋が決着がつくまでは私が貴方の婚約者です」
「ありがとうございます、絶対振り向かせて見せます」
「応援してます」
僕は誓う、彼女の心を掴んで見せると、絶対に惚れさせると、この偽物の婚約を本物に変えてみせると、彼女に誓う。
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イヴ視点
「髪が銀髪に変わったところを見ただろ、あれがスーパーコバト人だ」
「すごかった!!、じゃあじゃあ、あの腕がおっきくなるやつはなんなんだ!!!」
「ギアフォー○だ」
「ギ、ギアも使えるのか??!!」
「ああ、やつはウィーンウィーンの実を食べた機械人間なんだよ」
「だ、だからあんなに強いのか!!、ど、どうしたら彼女のように強くなれる??!!」
「それはな、このコバトルを国の象徴のマスコットにすれば良い、そうすればアレン様もきっとギア○ォースーパーコバト人になれーーーー」
「ーーーーだから何やってんだテメェは」
「ーーースパーキングッッッ??!!」
体調が良くなったので王宮内を適当に散歩しているとアレンにホラを吹き込んでいるアホの姿が見えたので私は踵落としを叩き込む。
「ーーーな、何しやが……ってコバトか!!、傷治ったんだなよかった!!!」
「わっっ、ちょ、苦しい離せこら!!」
「よかった!!!元気そうで本当によかった!!!お前が刺されたって聞いた時は居ても立ってもいられなくてな!!!」
ハルは蹴りを入れた相手が私だとわかるとわんわん泣きながら抱きついてくる、結構苦しい。
「うぅぅうぅぅううぅ今日は宴だーーーー!!!!!」
「海賊みたいなノリで言われても」
アホにつける薬が欲しい今日この頃。
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