第31話 乱入者


「ーーーハッ、ハッ………ふぅ………」


全ての敵を掃討した後、臨戦態勢を解く、上がった息を整える私、流石にあれほどの大技を使うと疲れる。


「衝撃的な結末だ!!手こずるかと思われたその時、イヴ・ペンドラゴンの奥の手が参加者達を蹂躙!!、優勝はイヴ・ペンドラゴンに決定だ!!!!さぁイヴさん、壇上へどうぞ」


「わかりました」


魔力の使いすぎで少し気怠いが歩けないほどじゃない、表彰台へと歩み始める私。


「ーーーーmフェイrんい!!」


「ーーーッッッ??!!」


刹那、近くの観客席から二人の人間が飛び出してきた、二人は奇声を発しながらナイフを突き出す、『机上楼閣の愚女エアリス』を使った反動、戦いは終わったという油断から防御も間に合わず、鉄の刃は私の腹を容赦なく抉る。


「ーーーゴフッッッ、あ、んたらは、イザベラとアルフレッド?」


「ふ、ふひひひ、これで私が優勝者!!婚約者よッッッ!!」


「や、やったこれで一生遊べる金が手に入る!!」


焦点の合ってない目でイカれた事をいう二人、いや、優勝者殺したからそいつが優勝とかあり得ないだろ。


「い、イヴさんッッッッッ!!????」


「お、お前らなんて事を!!!」


当たり前だが、その場にいる全員が驚愕し、激怒する。


「ほ、ほら、はぅくわぁたつにユウショウハイぉヨォこしなさよぉ」


「へ、あ、そ、その……」


「あによッッッ!!よろさぅないっての!!!gにクォ0を絵rんg9hw9hn45g9bうぇう9んヴィ9ウェtぐ9bjvうぃう9具v9乾9sdふぃ9bすぅ9亜b9員九倍b9亜b9ん9ファhん9ghぬ99げwgへう9ふ9gふ9雨9義っべw9ん9ファhん9ghnふ9えwg」


「そぉウダ!!!とトォ添えrfぐぁよこせ!!!んべいおwんgひw35いう94gひねいう鬼欧亜vsんぎんr血雨9ん微雨90アン9犬9えイング3qゔぇあいおせいおrgぬえ9gん9えイング3qゔぇあいおせいおrgnh15んg瓶m塩縫いおbぬwぬ9bんつんw9」


優勝杯を用意していた男の人に絡むイザベラ、顔を青ざめて絶句していて、イザベラに返答する余裕がなかった、それが気に入らなかったのか、ナイフを振りかぶる、アルフレッドも同じ調子だ、二人とも目の焦点があっておらず、呂律も回っていない。


「ーーーーやめろッッッその人に手を出すなッッッ!!!」


「しねぇッッッ!!!!」


「ーーーヒッッッッ!!??」


ナイフを振り下ろす二人、目を瞑る男の人。


「あぁgれ、マダウゴケタノ?」


「ハッ、ハッ、異質同体歯車起動キメラギア、オン右腕拡張魔核限界駆動ラグ…ゼドラ……イヴ機械仕掛けの有翼幻獣キ……マキ………ナ


振りかぶる直前に詠唱をするイヴ、右のグローブの魔核に溜めている魔力を解放させて、発動する力、機械仕掛けの有翼幻獣キマキナ、魔力を使いすぎと腹に穴が空いた状態では激痛が伴い、意識が朦朧とする、詠唱も途切れ途切れだ。


しかし、元婚約者と妹が無関係の一般人に危害を加えようとしてる時に、腹が痛いとか、疲れてるとか言って寝っ転がってられるか。


なんとか発動させ、自身の身体能力を極限まで上げた後、走る、間一髪、間に入り、硬化させた腕でナイフを受け止める。


「シニゾコナイガ、ナンオヨウ!!」


「ーーーー大猿砲身鉄拳制裁コングバレル!!!!」


イヴの腕が一瞬、巨大な腕へと変化した後、どんどんその腕表面が鋼鉄でコーティングされる、硬化した腕で二人をぶん殴り、壁へと吹っ飛ばす。


砲身鉄拳制裁追射撃プルス・ファイア!!!」


吹っ飛ばした後、腕を壁に張り付いた二人へと向ける、すると拳が分離を始め、二人へとすっ飛んでいき、彼女達を飛翔する拳で叩き潰す………あの蓮撃をまともにくらって生きてはないだろう、ギリギリの状態だったので手加減する余裕がなかった。


「ーーーぁ、血が足りなーーー」


魔力を酷使すぎた私はそこで意識を闇に落とし、気絶してしまう。



ーーーーーーーーーーーーー



「………ここは………」


「気がつきましたか」


目を開けると天井が見える、何処だろうと困惑してるとロイの声が届く。


「ロイ様」


「体は大丈夫ですか?」


「あ、はい、大丈夫です」


体を見ると包帯が巻かれ、応急処置がされていた、外傷も魔法で治癒済みなのか、痛みは殆どない。


「そうですか、それはよかった」


「あの二人は……」


「イヴさんの攻撃で死んでしまいました」


「ーーーーッッッ、そ、そっか………」


切羽詰まった状態だったので手加減ができなかった、下手に手加減してたらこっちが危ない、だけど……まさか殺してしまうなんて……。


「そんなに気にしないでください、貴女のおかげで救われた命は確かにあります」


「ロイ……様……」


私を慰めるように抱きしめるロイ、その言葉で幾分か救われた気がする。


「僕も覚悟を決めました、婚約者としてよろしくお願いします」


「へ?」


「それでは夫婦の契りを結びましょう」


ベットに座っていた私を抱きしめたロイはそのまま私をベットへと押し倒す、そういえば私はあの大会で優勝したわけで、彼の婚約者になったのだ。


「マママッマ、待ってくださいロイ様!!、あの、その、私体も洗ってないですしッッッ!!!」


「大丈夫です、傷口を魔法で塞いだ後、メイド達に洗わせました」


寝起きで頭が回ってないのか、アレンに頼まれた事をすっかり忘れて的外れな弁解をするイヴ、案の定、ロイの返答で逃げ道を無くされた。


「んっっ………」


「あっ、あっ、」


段々と近づいてくるロイの顔、固く目を瞑る。


「ーーーなんてね、実はアレンから事情をーー」


「ーーーすいません!!ロイ様!!実はッッッ!!!」


「「ーーーんんっっっ??!!」」


寸前でロイが顔を止めて、ネタバラシをしようと口を開いた瞬間、パニクったイヴは言い訳をしようと顔を突き出したら………ロイと唇を重ねてしまった。









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