第3話・・「LIVE、LIVE、LIVE」

4月12日(月曜日)


はじめての課外授業が終わって週の始まりである。

LIVEまで時間があまりなく僕達は放課後に新しい曲を作る事になった。

LIVEの時間は約15分だから最低でも3曲は必要で、あと2曲は新曲を作らないといけなくて僕らは寝る間を惜しんでそれぞれの作業をした。

ゆうじ先輩とあきら先輩は作曲を僕は作詞をのどかは声の発声をそれぞれLIVEの日まで続けた。

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そしてLIVE当日の朝が来た!


「うち!めちゃ緊張してる~ぅ」


のどかが声を出した!僕達はLIVEの中盤位だからまだ時間があるので、時間まで練習を続けた!刻一刻と近付いて来るLIVEの時間が迫る

余計に緊張感がました。

僕らの前のバンドの演奏が終わった。


「よぅし僕らの番だ!おぉー」

「おぉー!」


みんなで気合いを入れた。舞台の準備をするとあきら先輩が口を開いた。


「なぁ!緊張してきた。マジ!ヤバいよ」


はじめてのLIVEだから仕方ないと思うが、僕はこう先輩に言った。


「大丈夫ですよ。先輩なら」

「サンキュー海斗!」


僕達は一体感に包まれていた。


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そしてLIVEが始まる。

ゆうじ先輩のスティックがリズムを刻む

チィチィチィ・・♪♪…‥♪…‥♪♪…‥♪🎸🎸

「NA KA MA」

作詞 海斗    作曲ゆうじ&あきら

歌 のどか


※NA KA MAと呼べる

人達沢山居るから

NA KA MAと呼べる

友達沢山作ろう※

どうして君は一人で居るの

学校が嫌いなのかい?

自分の殻にとじ込もって

いては何も始まらない。

沢山の事を若い時にしか

出来ない事もあるんだから

※~※繰り返し

どうして君は泣いて居るの?

仲間外れにされたのかい!

自分から心を開かなければ、

相手も開いてくれない。

信じて裏切られて、

こうして人は強くなって

行くんだから

※~※繰り返し

♪…‥♪…♪♪…‥♪‥…♪…♪♪…🎸🎸


僕らの1曲目は「NAKAMA」だ。

アップテンポの曲で僕らの最初に作った曲

この曲は僕らの十八番なのだから1曲目にふさわしかった。会場は興奮の坩堝(るつぼ)に包まれた。

あきら先輩のMCが入る

「みんな!気合い入ってるか!」

「続いて2曲目聴いてくれ!」

「うぉーーーっ!🙋🙋🙋」


「曲はもっと強くそっと優しくだ!」



♪…‥♪…♪…♪…‥♪…♪…♪…‥♪🎸🎸


「もっと強くそっと優しく」

作詞 海斗   作曲ゆうじ&あきら

歌 のどか


もっと強くそっと優しく

抱き締めてくれたら

良かったのに

もっと強くそっと優しい

言葉を聞かせて欲しかった。

俺について来いと

あれは何年前かしら

初めてのデートで、

ずぶ濡れになりながら

私を守ってくれた

あの時のあなたの

強さにひかれていったの!

もっと強くそっと優しく

抱き締めてくれたら

良かったのに

もっと強くそっと優しい

言葉を聞かせて欲しかった。

俺について来いと

それは突然の事だった。

夢を追いかけて都会へと

旅立つと笑いながら

私に言ったあの時のあなたの

笑顔に私何も言えなくなった

もっと強くそっと優しく

抱き締めてくれたら

良かったのに

もっと強くそっと優しい

言葉を聞かせて欲しかった。

俺について来いと

♪…♪…♪♪…♪♪♪♪…‥♪…♪🎸🎸


「続いてラストの曲、聴いてくれ」

「ラストはバラード曲」

「タイトルは、愛しくてです。」


♪…♪…‥♪♪♪…♪♪…♪…‥♪…🎸🎸

「愛しくて」

作詞 海斗    作曲ゆうじ&あきら

歌 のどか

君をどんなに愛していても僕の心は伝わりはしない。

君がどんなに愛されていても人の心はわかりはしない。

※あ~あ~片想い誰にも知られぬ様に君を愛そう影からずっと見守ろう※


どんな言葉も気休めにならぬ君の心は傷付いていたね。

君をどんなに笑わせて見ても君の顔から笑顔が消えた。

△あ~あ~愛しくて君を傷付けぬ様に君を支えよう君に笑顔が戻る日まで△


※~※繰り返し

△~△繰り返し

♪…♪…‥♪♪♪…‥♪♪♪…♪…♪🎸🎸


「皆!ありがとう!」

「うぉーーーっ!🙋🙋🙋」

LIVEは大成功した。


『エターナル』の初LIVEはこうして幕を閉じるのであった。

僕達『エターナル』は審査員特別賞を貰った。


LIVEが終わってから僕らは打ち上げを行った。場所はいつものファミレスである。

「あきら先輩、乾杯の音頭お願いします。」


「よっしゃ!任せてちょ!えっへん、

僕らエターナルのLIVEの成功を祝して、乾杯🍸️✨🍸️」


「乾杯🍸️✨🍸️」


僕達はその日は食べまくった!

のどかも満面の笑みを浮かべていた。

  

   🔷      🔷


LIVEの次の日、僕らは授業に出ていた。今日の授業は僕の好きなギター🎸だった。基本的なギターコードを習うバンドをやっている僕にとっては初歩の初歩だから簡単だった。「Cシー」「Dディ」「Dmディマイナー」「Eイー」

「Emイーマイナー」「Fエフ」「Gジー」「Aエー」「Amエーマイナー」 「Bm7ビーマイナーセブン」

以上の10種類コードを繰り返しひくが

僕には簡単なコードなので順調に授業をこなした。

そして授業が終わり学園の帰り道、のどかから意外な言葉を聞いた。


「海斗!明日の夕方!暇?」


突然、彼女からの誘いだった。


・・・・・「LIVE、LIVE、LIVE」完


突然の、「のどか」からの誘いに戸惑う「海斗君」どーなるのでしょう?

第4話・・「海斗君の憂鬱(ゆううつ)」

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