第20話 温泉と真実を知ってしまったドゥモワー

え〜と…

まぁ〜ある日の事だったりする。


「温泉?」=ロマ

「温泉(喜)♪」=フローラ

「おんせんzzz……」=ポトニャー

「お・ん・せ~ん♪♪」=伽羅

「おんせん?って美味しいの?」=琴音

「温泉?発見したの?それとも発掘したの?」=アーシュ

※お~い!一部訳がわからんセリフがあるぞ~(汗)


「そうなの…温泉…不本意だけど掘り当てちゃったのよ~(涙)」

シルビーの棲家よりここ喫茶フルートの方が近いからか、ずぶ濡れ半泣き状態でやってきた彼女…

それを見たアーシュは、速攻でバスルームに直行させた。

「ほらフローラ、バスルームの場所教えてあげて」

多分シルビーに内緒でこっそり沖田を呼ぼうとしていた筈のフローラ(笑)

※どうやらよからぬ事を考えてたようだ…(困)

そんな奥さんを咎めた(《メ!!》した)アーシュは、彼女に変な事をさせない様に付き添いをさせたのだった。


「さ・て・と…マ・ザー!ミルキー!」

いつの間にか店内にいる二人に、アーシュは事の顛末を尋ねた。

「もしかしなくても三人でダンジョンに潜ってたんんじゃないの?なのに何でシルビーだけずぶ濡れなのかな?」

ちょっとシルビーを不憫に思った彼は、少しきつめに二人に問いただした。


「今回ばかりはさ〜流石に不幸な偶然よ~♪ね、ミルキー」

普段の行い《主に悪ふざけとも言う》のせいか、マ・ザーは直ぐに弁明してきた。

「そうですね、流石に今回は偶然ですわね」

それを聞いたアーシュが《?》を頭に浮かべているとミルキーが続けて説明してきた。


ミルキー曰く

その1~♪「ダンジョンの新階層での事なんだけど…私は新種の薬草を採取してて」


マ・ザー曰く

その2~♪「私は、多重結界の再構成~」


ミルキー曰く

その3~♪「残ったシルビーは、その階層の深層部の調査に一人で向かったの」


マ・ザー曰く

その4~♪「途中でシルビーてば、うっかり岩盤が脆い場所踏んじゃったらしくてさ~その時よろけた拍子に剣を足元に突き刺しちゃって~」


ここまで聞いたアーシュは、大体の察しがついた。


せ〜〜の!

「「岩盤が崩れて温泉の出来上がり~♪♪」」

見事なハモリありがとう、お二人方(笑)

※なんだかシルビーらしいと言えばシルビーらしいが…


それを聞いたアーシュは、頭を抱えながら何気に他の女性陣に眼を向けたのだが…

直ぐに後悔した…


「一応聞くけど…皆いつの間に用意したのかな?」

なんと女性陣は、全員木桶に着替えとタオル等を用意して待機していたのだ(笑)

皆、戦闘(銭湯)準備万端である♪

琴音に至っては、いつの間にか人数分以上の《マーズ印!搾り立てミルク》&《清酒 美人盛》まで用意していた!


「さ~アーシュ!さっさと後片付け終わりにして皆で出掛けるわよ♪」

マ・ザーの号令にアーシュは思わず振り替えると、いつの間にか彼女も用意が終わっている(汗)

しかもその隣には、フローラとシルビーが木桶を持って待機中…

…タオルなんかも用意して準備万端である。

それを見たアーシュは慌ててその申し出を断った!


「ちょっと待って!自分は男だから!行くなら女性だけ行っておいでよ!」

そんな事を言っても女性陣が黙って納得する訳がない(笑)


……特にマ・ザーは……


彼女は悪どい微笑みを浮かべながらアーシュの言葉を否定した。

「甘いわよアーシュ♪これはイヴ王妃からの勅命~♪それにこの拉致に付いては既にフローラの了解も得ているし♪」

涙目のアーシュは《キッ!》とした表情をフローラに向けたが、案の定ソッポを向いている(笑)


仕方なくアーシュはなおも食い下がった!

「だから男!自分は、お・と・こ!皆解ってるでしょ!」

「な~にそんなつまんない事言ってるの!たまたま両方(♂♀)付いてるだけじゃない♪極々些細な問題よ!」

いや問題でしょ、マ・ザーさん(笑)

※ちなみに決して作者はこの状況が羨ましいとは思ってないぞ~♪



一部の女性陣が放つ怪しげなオーラの前に、なすすべもなく引きずられて行くアーシュ……

その最後尾では、店のドアに《閉店》の札をぶら下げるフローラがいたのだった…


…もう一度言う…

決して作者は羨ましがってない(涙)


所で………

あれ?ミルキーさん…種族的に温泉大丈夫なの?





話は変わって♪

シルビーが偶然見つけた(掘り当てた?)温泉をサブキャラ達が堪能した次の日…


アダムが政務に勤しんでいると、突然執務室のドアが乱暴に開き一人の男が怒り顔で入って来た。

現在血圧134、生活習慣病のドゥモワーである(笑)


「おらぁアダム!なんで温泉が出たのを教えなかった!!」

許可も取らずに執務室に入り、事もあろうに王様に詰め寄るドゥモワー(驚)

そんな彼を尻目に、アダムは何事もなかった様に書類に眼を通していた。


そして一言…

「ドゥモワー、ロマからの伝言だ」

アダムのその一言に、彼は一気に血の気が引いてしまった(笑)

「《命が惜しかったら大人しく家に帰って来い》だそうだ…いいな、ちゃんと伝えたからなドゥモワー」

その言葉に瞬時に凍りついた哀れなドゥモワー君♪

そんな彼に未だ眼を向けないアダムは、更にダメ押しした。


「因みにこれは友人としての警告だ」

ドゥモワーは頭上に《?》を浮かべながら身体に着いた氷を払いはじめた。

「もし仮にロマから温泉行きを許可されたとしても、アーシュだけは誘わない方が身の為だ」

「え、何でだ?」


するとアダムは作業の手を止めると、今日初めてドゥモワーに眼を向けると、絶望的な事実を彼に突き付けた。

「以前フローラから聞いたのだが…」

「??」

「……デカイそうだぞ……例え貴公でも自信を叩き折られるそうだ」

ドゥモワーは真顔になり愕然とした。

※ナニが大きいのかは深く追及しない様に!


「嘘だろ~!ま、まじか!」

「実際一緒に入浴した女性陣の証言もある…それに我々を含め、ガーディアンやジョーカー総てのメディカル・チェックをしているDr伽羅のお墨付きもある…間違いない…」

アダムは立ち上がり、窓からの外の景色を眺めながら更に驚愕の事実を話した。

「それだけではない…一部の女性陣が入浴後に落ち込んで自室に閉じ籠ったそうだ…」

「!まさか、あいつ何かしやがったのか!」

※ドゥモワー…貴方じゃあるまいし、アーシュが何かするわけないじゃん♪


アダムは首を横に降り話を続けた。

「…したのではないよドゥモワー…彼女達は自ら墓穴を掘ってしまったんだよ」

「何をだよアダム!勿体つけずに早く言えよ!」

ドゥモワーはアダムの勿体つけた言い回しに苛つきを隠せず再び彼に詰め寄った。


するとアダムは静かに呟いた…

「…着やせするんだよ、アーシュは…」

アダムの衝撃的なサプライズに、ドゥモワーは言葉を失った!

「う、嘘だろ~!あのプロポーションだぞ!そんなにデカイなんて信じられるか!」

「事実だ…しかも《アダルト・モード》のマ・ザーよりも大きいそうだ…」

※これもナニが大きいのか気になるよね〜


ちなみにアーシュの公式サイズは…

身長:165cm体重:52kg

サイズ:B90・AB70・W61・H87だったりする♪

アレも30cmオーバーさ(笑)

(あ〜あ、バラしちゃった!)


「…………」

ドゥモワーはもはや言葉を失ってしまった。

「イヴを含む何人かと、折角復活したポトニャーも再び部屋にとじ込もってしまったよ…」

近くのソファーにドサっと座ったドゥモワーは、天を仰ぎ思わず呟いた。

「それがマジなら…すげ~なフローラは…色んな意味でよ~」

※色んな意味=読者の想像にお任せします(笑)

ちなみにフローラの公式サイズは…

身長:149cm体重:39kg

サイズ:B82・AB65・W61・H82である♪

(かなりミニマム♡)


「あ~、そうだな」

クスッと笑うアダムと気を取り直して立ち上がるドゥモワー。

「…すまなかったなアダム…帰るは~俺…」

再び政務に戻ったアダムは、無言で彼の背に手を振った。


トボトボと歩き城をあとにするドゥモワー…

なんだか背中が泣いているのは気の所為ではないだろう(笑)
















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