第18話「あれ何?」バージョン·パート1&2
「あれ何?」
喫茶フルートのテーブル席で、負のオーラを背景に一人スライム化している淀んだ暴走迷惑男が一匹…
そんな見慣れない顔に疑問を持ったJは、思わずアーシュにそう質問していた。
「あ~彼ね♪ほら、最近マ・ザーの悪巧みに引っ掛かってトレードされた…」
「あ〜例の不幸な《生け贄(ルーキー)》♪」
そのセリフだけで読者の皆さんはもうお解りになるだろう…
ご存知 《暴走迷惑男=ノア・アークフォード》御本人である(笑)
「チキショーあの《髭オヤジ(長官)》!厄介払いができたと思って喜びやがって(涙)」
そのセリフを聞いてアーシュ夫妻やJは100%断言できる事実があった。
策略を巡らしたのは彼の元上司ではない…
多分…
いや確実にマ・ザーだろうと(笑)
だが、あえてその事を彼に伝えないのが優しさだろうと思いつつ三人は黙って手を合わせたのだった…
しかし…
「琴音さ~ん俺を慰めて~♪」
『……あんまりこたえてないじゃん!』
そのリアクションを見た三人は同情するのを止め、無言で彼の存在を忘れる事にしたのである…
おっと、そう言えば忘れていた。
これは余談だがトレード決定の三日後、彼が《ガーディアン》のメンバーへ編入される事が決まったのを彼はまだ知らない…
しかも琴音と同じ《ハーツ》に…
※作者としては、彼を余り喜ばせたくないので暫くはこの事を伏せ様と思う♡
所変わっていきなりだが…
最近出番が少ないポトニャーは思い悩んでいた…
と言うか、膝を抱えて自室の中心で塞ぎ混んでいたのだった。
そんな彼女の姿を見て、たまたま遊びに来ていた《友達一同》が心配のあまり、大勢で部屋に押し掛けていたのである。
「ポトニャーどうしたの?何か辛い事でもあったの?」
噂を聞き付けたルシファーの妻 《リリス》が心配しながらポトニャーにそっと尋ねていた。
すると…
静かに顔をあげた彼女は、膝を抱えたままポツリと呟いたのである。
「…無い…」
ん?全員なんの事だか解らず首を傾げた。
「私には《恋ばな》が無い!全然無い!フラグすら存在しない!なんで?ねぇ何でなの!?」
思いっきり力説するポトニャー(笑)
そんな姿と訳の解らん叫びを垣間見た友達一同は、何故か呆れる処か全員貰い泣きをしていたのだった!
「ポトニャーは悪くないのよ!貴女の魅力が解らない愚か者が世間には多すぎるのよ(涙)!」
彼女を抱きしめ涙ながらに訴える《堕天使リリス》さん(笑)♪
「その通りだ!我が眷属も皆そう思っている!心配するなポトよ!いずれ必ず現れる!土下座してでも交際を求める雄が!!」
※いるのかそんなのが?
ついこの間まで灰になっていた某伯爵も涙ながらに力説していた(笑)
※あ!復活したんだドラちゃん♪
その言葉をかわきりにポトニャーを中心に円陣を組むかの如く集まる御一同様(笑)
《なんだろうこの茶番劇》と、お思いつつ作者とナレーターは今夜の夕食の献立を考えるのであった。
そしてもう一つ…
「あれ何?」
喫茶フルートのテーブル席で、負のオーラを背景に一人スライム化している淀んだ食いしん坊が一人…
いつもと違ってスプーンを握ったままテーブルに顔を伏せて死にかけている琴音を見て、ロマは思わずアーシュにそう尋ねていた。
「あ~あれね♪ほら、最近マ・ザーの悪巧みに引っ掛かってトレードされた…」
「あ~例のドゥモワーと同じ暴走迷惑男(笑)!ノアだったっけ?もしかして…琴音ってば本当に口説かれてるわけ?」
アーシュは苦笑いをしながら頷いた
※さて読者の中には気づいている方もいるだろう♪
冒頭の出だしと今の出だしがビミョ~に似ている事を(笑)
まぁ〜皆の気にしないでくれたまい♡
「本当にもうあの《ロリ魔女(マ・ザー)》!よりによって《ハーツ》のメンバーにするなんて(涙)」
そんなセリフを聞いてアーシュ夫妻やロマは100%断言できる事実があった。
策略を巡らしたのは絶対に面白がっての事だと…
多分マ・ザーだけではない…
確実にイヴ王妃もグルだろうと…
だが、あえてその事を彼に伝えないのが優しさだろうと思いつつ三人は黙って手を合わせたのだった…
すると…
「アーシュ!今度はオムドラ(中身がドライカレーのオムライス)食べる!」
『何だ何だ、以外とこたえてないじゃん(笑)それともキャパがオーバーして壊れたか?』
その追加オーダーを聞いた三人は、同情するのを止め無言で彼女の存在を忘れる事に決めるのである…
※もう一度言おう!
冒頭の出だしとストーリーの流れがビミョ~に似ていると感じるかもしれないが、皆の気の迷いだと思って欲しい♪
只、決してネタが切れたのでは無いと断言する!
本当に本当だってば(汗)…
因み今回、珍しくアーシュとロマの会話に割り込まなかった人妻フローラさん♡
それは何故かと言うと…
皆さんは彼女が以前大量に《目玉焼き》を焦がした事を覚えているだろうか?
ちなみにそれをディメンション・バックに隠し証拠隠滅を図ろうとした所を、運悪くアーシュに見つかり怒られたのだが…(笑)
※まぁ〜隠そうとした事を怒られてんだけどね♪
しかし今回彼女はもっとヤバイ事をしでかしたのだった!
それは何かというと…
実はアーシュに内緒でランジェリー・ショップ《エマニエル》にかなりセクシーなナイト・ウェアを特別注文していたらしいのだが、それをこともあろうに何も知らないア彼が受け取ったのだ!
流石に宛名がフローラ宛なので、アーシュは届けられた商品の中身まで確認してはいない…
いないが見られたら非常~に不味い!
だってそのナイト・ウェアは、アーシュとサイズ違いのお揃いだからである(驚)!
※正確には《ある部分》が一部違う…だってアーシュは《♂♀》だし♡
具体的に表現すると《成人指定》的な表現になってしまうのであえてここでは割愛させて頂くが、まぁそういう事だ♪
『大丈夫よ私!さりげなく対処したら解らない♪』
フローラは、心の中でそう呟きながら作戦を開始しようとした。
が…
「そう言えばフローラ♪今朝クリスティーから連絡があったよ」
ギクーー(汗)!
「何でも《オプション付きなんて初めて作ったものだから、後で是非感想を教えてね♪》だそうだよ♪」
【……や・ば・い……】
確実に感づかれている(笑)
フローラは振り向きもせずスタートダッシュしようとしたが…
「フローラ♪怒らないから後で二人っきりでゆっくりお話しよう~ね~♪」
「はい…旦那様(涙)」
フローラよ…貴女の負けである(笑)
そんな光景を見ながら…
『あ~今日も平和だわね~♪』
ロマは、そう心の中で呟きながらコーヒーカップに手をかけるのであった…♪
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