第16話 シルビーの言い訳と新メンバー登場!
「だから誤解なんだって!」
そんなシルビーの虚しいセリフが木霊する木漏れ日香る喫茶フルートの店内♪
普段は静かな午後のアイドル・タイムなのだが、今日はいつもと違って少し騒がしかったりする。
「あらあら、そんなに照れなくてもいいじゃないシルビー♪」
そんな彼女の困った顔を見て、伽羅がニヤニヤしながらちょっかいを出していた。
え〜本日はこの店でミルキーを除く《エマニエル》来店メンバーでお茶会が催されているのだった。
そして今回 《生け贄》になっているのは…
《剣一筋○年(あえて伏せ字)!》
《恋愛経験0%(多分)!》
《鉄壁の処女(確実に)!》
シルビー・スコラその人であった(笑)♪
※余談なのだが本日欠席のミルキーは、只今お供の《前鬼》《後鬼》姉妹他数名の女子と共に再びランジェリー・ショップ《エマニエル》へ買い物に出掛けているのであった♪
「そうよシルビー素直にお認めなさい♪」
今度はイヴ王妃(いつ仕事してるのかな~)が追い打ちをかける(笑)
「イヴまで~誤解ですってば~(涙)」
シルビーは半ば諦めムードで否定し言葉を続けていた。
「ダンジョンを攻略しに来た女性冒険者達から聞いたのよ…街にとても動き易い下着を売るお店が出来たって…」
(一同)フムフム♪
「ついでに……装飾や刺繍も大人っぽくて素敵だって言ってたから…」
少しずつ小声になっていくシルビー(笑)。
(一同)それで♪それで♪
「ちょっと…その…興味が沸いて…さ…」
益々小声になっていくシルビー(笑)
「わ、私も女子だし…」
殆ど聞こえない位小声になるシルビー(笑)
(一同)ニヤニヤ♪
「普段見えない所にも…その…たまにはお洒落したいな~なんて思ったりしたりして…(恥)」
(一同)もうダメ!この娘可愛いが過ぎる♪
そう思いながら俄然盛り上がる一同♪
そして紅茶のおかわりを用意するアーシュ(笑)
「何と言うか…決して沖田さんは関係…なくて?…その…」
顔がファイヤー・ボールのようになっているシルビー♪
すると珍しく真顔になっているフローラが不意に彼女に話しかけた。
「シルビー、貴女致命的なミスを犯してる事に気づいてないでしょ?」
『『『??』』』
そんなのここにいる全員も解らなかった。
しかしフローラはお構いなしに話を続けた。
「シルビー…折角下着お洒落にしたんでしょ!だったらそれだけじゃダメ!さりげなくそれをアピールするの!でなきゃ宝の持ち腐れよ!」
何故か妙に力説をかますフローラ♪
それを聞いたシルビーは、何かを悟ったのかハッとなりながら立ち上がった。
「多少のリスクは追うけど貴女なら大丈夫!今からでも遅くないわ!露出が多めのアーマーも一緒に買わなくちゃ駄目よ!」
無駄に握り拳を作るフローラ…
だがシルビーはそれを見て斜め45度的な発想を導きだした!
「それが《淑女としてのたしなみ》よね!フローラありがとう早速今から買いに行くわ!」
そう言いながらシルビーは、両眼に炎を浮かばせながら足早に店を出ていくのであった(笑)
※なんなんだろう…この茶番劇?
この一連の小芝居を見ていたフローラを除くアーシュ他女子一同(ナレーターや作者も含む)は、そのノリについていけなくなって疲れてしまっていた。
「あ~あ、折角のオモチャだったのに〜」
達成感で胸を張るフローラを除く他の女性陣達も、確実に伽羅と同じ想いなのだろう…
残念そうな顔をしながら、皆二杯目の紅茶に口をつけるのであった…
それから二日後…
シルビーに模擬戦を挑んだ沖田が、剣を交える事も無く秒殺されて再びクリニックへ運ばれて行った頃の事である(笑)
※沖田宗次郎、意外とウブいかもしれない(笑)♪
王都である《ロムトレート》に作者が余りお近づきになりたくない人物が訪れていたのだった。
まあ〜読者諸君は様々なメディアで度々耳にした事があると思うのだが…
それはご存知 《宇宙連邦警察(ギャラクシー・ポリス)》の事であった♡
そして専用の宇宙船から降り、王城に向かうその人物…
ショートカットの金髪イケメン細マッチョ♪
彼の名は《ノア・アークフォード》
本日付でこの太陽系担当として着任した彼は、その報告をする為に王城に足を運んでいたのだった。
そんな彼…
ノアのご先祖(千年以上昔の人)様は、我々が知る地球から別の太陽系のある星に転生した転生者なのである。
※名前からご先祖様が誰だったのかは察してね♪
ちなみに彼がここに着任したのには訳があった。
実は余りにも多くの命令違反を犯した為、半ば左遷気味にこの太陽系に飛ばさせられてきたらしいのだ!
※余談だが彼の本部での通り名は…
《破壊者(デモネイヤー)》《ド助平》《変態》である(汗)
まぁ〜最後の二つは人としてどうかと思うが…
話を戻そう…
ノアは珍しく緊張気味に謁見の間へと向かっていたのだが、そこで出迎えたのは王であるアダムではなくイヴとマ・ザーなのであった。
彼はそれを見てちょっと拍子抜けしたのだが、直ぐに襟をただし着任の報告をした。
「失礼致します!本日付で着…」
すると…
「ノア・アークフォードだったわね、貴方の事は良くも悪くも色々聞いてるから知ってるわ♪だからそんならしくない挨拶は止めていつもの調子で話しなさい(笑)」
余りにも砕けた口調で王妃であるイヴが彼の挨拶を遮った。
すると猫をかぶれなくなったノアは、出鼻を挫かれたらしく慌ててしまっていた。
「ねぇ単刀直入に聞くけどさノア、貴方これからの活動拠点はもう決めてるの?」
「へ?」
今度はいきなりイヴの隣にいたマ・ザーから、思いもよらぬ質問をされてしまった為、彼は益々即答出来なくなっている。
え〜本来捜査官は、他の太陽系との外交拠点地に駐在するのが通例なのであった。
何故なら犯罪者や不法入国者の取り締まりや海賊船、不正交易船の取り締まり等が主な仕事だからである。
しかしそれを知っているはずなのに、あえてそんな事を聞いてくる理由が彼には全く解らなかったのが即答出来なかった理由の一つなのであった。
「あのさ、あんな殺風景な場所に住むのもつまんないじゃない♪だからこの際地上に住んでみたらどうかしら?」
「?」
「実はね〜知人が宿屋を経営してるんだけど、空き部屋が多くてね長期滞在者を募集してんのよ~」
マ・ザーはノアに考える余地を与えないかの如く畳み掛けて話しを続けた。
「あ、大丈夫♪火星との直通ゲートはちゃんと用意するから♪」
『これは不味い!』
流石に丸め込まれると思った彼は反論しようと口を開きかけたのだが、その時静かに王妃が近付き彼に耳打ちした。
「貴方には断る事は不可能よ♪」
あ!何か企んでる(汗)
「ウフ♪だってその宿屋ってうら若き乙女しか住んでいないんだから♪どう…それでもお断りなさるのかしら?」
あ…詰んじゃった(笑)!
その言葉でノアの心(または本能)は、野獣と化した!
「御手配よろしくお願いいたします!」
速攻で頭を下げたノアのリアクションを見て、イヴやマ・ザーは後を向いてバレない様に悪い顔をした(笑)
そして…
「頭を挙げて頂戴ノア、こちらこそ快く快諾して下さって感謝するわ♪ではマ・ザー早速手続きをしてあげて♪」
再び正面に向き直った二人は笑顔でノアに接した。
するとわざとらしく了解した振りをしたマ・ザーは、ノアと一緒にこの謁見の間を後にしたのだった…
※それを見送る王妃の笑顔にありありと裏があることを何気に作者は知っていたりする…(怖)
だって…
《うら若き乙女》は確かだ!…
しかし《只の乙女》じゃない!
何故ならその住人はポトニャーにシルビー、琴音だからだ!
全員 《ガーディアン》!
しかもポトニャーに至っては《ダイアリー》のエースナンバー!
なかなかボディーガードが見つからないのも当たり前だ(笑)
って言うか〜いらないでしょ?
ボディーガードなんて(笑)
この事実をノアが知るのに何日かかるのか、ナレーターと掛けたい作者だったりする♡
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