描くが先
うお子
第1話
心より先に、体が動く。
そこには愛があり、
達成感があり、
更にはスピードがある。
心は躊躇なく、追いついて来ていて、
その先に、本物の歓びを見た。
気が付いたら君に駆け付けていた。
手を貸そうかと、
大丈夫なのかと。
思ったまんまの言葉が出た。
助けを拒んだ君を、
強情な奴だとは思わない。
その笑顔が、
ありがとうって言っていたから。
挨拶しか交わさない君に、
興味も無い話を持ちかけてみた。
尽きるまで質問を投げかけた。
必要最低限の回答しかよこさないキミに、
苛立つ事は無かった。
伏せ目がちだったキミが、
私の目を見返してくれたから。
雨上がり、
左端から右端まで渡り切った軌跡を眺めて
何かが完成した気がした。
アナタとワタシ
世界と自分
描くが先
運命はあとからついてくる。
描くが先 うお子 @bow8knot
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます