じわりと沁みる青春ファンタジー

心無い一言に傷つく。印象的な言葉に知らぬ間に支配される。
言葉の重み、言葉の魔力…。
そんな思いが頭の中を巡りました。

少年は隣に越してきた自称天才小説家と出会う。
そしてある日一人の少女とも出会う。
多感な年代の少年が二人との交流で少しずつ変化していく様が爽やかに表現されている。情景や感情の揺れ動きが手に取るようにわかる文章が素晴らしい。

そしてラストへと物語は向かって行く。
ファンタジックでありつつも、青春ドラマの様な展開が心地よい。

正にじわりとくる作品。

是非是非!!