私も、普通に「え。二重国籍って何だ……」とおもった人間です(;^_^A
世界では、日本の方が少数派なんですね。
作者からの返信
武州青嵐さま、
コメントをありがとうございます。
そっか。私の中では印象に残った会話だったのでそのまま書いてしまいましたが、読む方にとっては、国籍という話題はわかりづらかったですね。
以下は国籍、二重国籍の説明です。長くなるので、ご興味がなければすっ飛ばしてください。
細かい例外はいくつかありますがきりがないので、大まかな説明をしますね。
子供が生まれた時に、国籍を得る方法は国によって違い、『血統主義』と『出生地主義』という二つがあります。
日本のように親が日本人なら子供も日本人、というのが『血統主義』です。
そしてアメリカのように、アメリカの国で生まれた子供は親の国籍に関係なく皆、アメリカ人、というのが『出生地主義』です。
例えば、うちの子供は日本国籍とアメリカ国籍を持っています。いわゆる二重国籍者です。
我が家の子供のようにアメリカで生まれた子供は、生まれた時点で自動的にアメリカの国籍を得るので、日本国籍とアメリカ国籍の二つを持つことになります。
さてもう一つ、本文の私とアズ―の会話で、『私が日本国籍を失いたくないから、アメリカ国籍を取らない』という話をしました。
これは、日本には『自分の意志で外国籍を取る人は、同時に日本国籍を失う』という決まりがあるからなのです。
国籍を持つのと持たないのでは何が違うか。まず、ぱっと浮かぶのは選挙ができるかどうか、ですね。
私は日本国民なので、日本の選挙は投票できますが、アメリカでは投票できません。
あと国籍があると、国外退去(例えば強制送還のような)になることはありません。
海外で生活すると、ビザや永住権といった滞在資格はとても重要で、滞在資格を得ること、維持することにとても苦労します。
滞在資格が切れてしまうと『不法滞在者』になってしまい『強制送還』の対象になります。
なので、安定してその国に住みたいと思うときにはアズ―のようにアメリカ国籍をとることを考える移民者はたくさんいるのです。
余談ですが、たとえば二重国籍者のうちの子供が日本に行くとき、パスポートはどちらを使うと思いますか?
どちらも自国民として入国する時に使います。つまり日本に入るときは日本のパスポート。アメリカに入国する時はアメリカのパスポート。毎回二つ必ず持っていきます。
説明が長くなりすみません。
いつも読んでくださりありがとうございます。
面白くて、ここまで一気読みしてしまいました。あるある〜と共感しきりの部分もあるば、驚きの現実もあり、海外と言っても、世界は広いなと思いました。
かわのほとりさんが、日本人が一人もいない場所で、日本にいたらきっとありえない事態に奮闘していらっしゃる姿に感激しました。
こんなところでなんですが、拙作を読んでくださり、評価をありがとうございました。とても嬉しいです。
作者からの返信
かしこまりこさま、
読んでくださりありがとうございます!
かしこまりこさんはオーストラリア在住なのですよね。こんなアメリカの田舎の生活でも、なんとオーストラリアでも共感できるところがあるのですね(;゚Д゚)!
実はうちの町、日本人家族は我が家だけですが、数人日本人の方はいて、大学に日本人の留学生が来たりもするんですよ。日本人のほとんどいないこの環境は英語を学ぶには良いのですが。
可哀想なことに、留学生が帰る前に残したコメントは「アメリカに来た、というより田舎に来た、という感じでした」というものでした( ˆ꒳ˆ; )。
コメント、ありがとうございます!
二重国籍の話、日本では中々認められないのは何故なのかな〜と思っています。
特にお子さんがハーフの場合、両親のどちらの国籍にするか、とか。知人に悩めど解決しそうにない現状にもどかしさを感じている方が居まして。
大前提、理解する上で大切ですよね。
これは同じ国の人同士でも言えることかも。
作者からの返信
蒼翠琥珀さま、
わが家は夫婦ともに日本国籍ですが、子供はアメリカで生まれたので二重国籍です。国籍選択の年齢がきたら国籍を選ぶことになるかと思いますが……。
うちの子供は日本が大好きですが、こちらで生まれ育ったので日本で生活することは難しいとは思います。それでも、子供がアメリカの国籍を選んで、日本の国籍を失う、というのは親の心情としてはかなり複雑ですね。
コメントをどうもありがとうございます!