歌
復讐を願う強さが足りなくて 天使がくれたセイギに縋った
目が覚めて来世だったらいいのにね 残響の君に
君のこと忘れた来世は要らないから 私の地獄で
包丁の音から伝わる上機嫌 その理由が僕ならいいのに
すれ違う瞬間 何も香らずに 私が貴女に染まったと知る
恋という字の凸凹で火をつけて 煙草をふかす春のベランダ
仰ぎ見るキミの吐息が色づいて 空気の層すらただ愛おしい
腐り落ち
割れた鏡の断末魔 鼓膜を突き刺す哀言葉 うるせえだまれ
雨上がり 街に染みつく君の跡 舐めて歩く午前2時半
粗大ゴミ置き場の底から見る月夜
無能だと自嘲気味に笑う頬
天気予報 カレンダーと見比べて あなたが去った年月を想う
ビルの底 未だに来ぬ朝日睨み 「まだこれから」とつぶやく深夜
あと一本 貴女が残した思い出は 他の
うつらうつらの言葉たち からすば晴 @karasuba_sei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。うつらうつらの言葉たちの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます