第5話

その後も

誰のイヤガラセかわからないまま

回覧板は我が家だけ回らない

子供もいないのに

子供の行事に出ないといけない

夏のプール当番など

私だけ日陰のない太陽の照りつける

暑い場所など

これは

間違いなくマチグルミノイヤガラセだ


もう

私は外に出るのも怖い

家に閉じ籠り

夫が帰宅するのを待つだけの日々

それも壊されていく

インターフォンが連打される

窓の隙間から除くと

誰もいない

それの繰り返しの日々に

私は疲弊していく


この町はおかしい

おかしいおかしいおかしいおかしい



夫に

引っ越しをしたいとお願いしても

取り合っては貰えない

かえって

私が馴染まないのが悪いと責められる

町内会の集まりに

積極的に行けと怒る


夫もこの状況をおかしく思わないなんて

おかしい、おかしい、おかしい

この人は夫ではない

誰、誰、誰、誰、誰、誰、誰、誰、誰

ダレナノ………

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る