第4話

その日の朝

家の周りに大量の枯れ葉が積もっていた

私は風で溜まったのだと思っていたのです

次の日はお菓子のゴミが

その次の日は飲料缶が

遂にはゴミだけでは済まなくなったのです。

その日は大事な書類の入った郵便が

届くはずでしたが届かなかったので

相手方に連絡を取ると

その日指定で送ったとの返事が

やはりおかしい

郵便局に問い合わせをして

返答があるまでの間に

なんと

中身の抜かれた

空の封筒がポストに入っていたのです。


キミノワルイ

その後も

郵便物を盗まれることが続き

遂にはポストに鍵を付けたのです

そうすると

今度は盗めなくなったからか

鍵穴に接着剤か何かを入れられ

鍵が開かなくなったのです。

警察に相談に行っても

何もしてくれません

私は毎日何があるのか

怖く夫に相談しても

子供の悪戯か

気のせいだと

全く取り合ってはくれないのです、

そう言えば

夫の様子がおかしい

この町に越してきてから

夫が私の知る夫とは

別人のように感じているのです

この町イヤだ

早く出ていかないとダメだ

何かがおかしい

ここの人たちは

キモチワルイ

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