第10話最終回、飼い猫

実家には、飼い猫がいた。名前はモル。

モルは父親にすごく懐いて、夜は布団に入り込んでくる。

一番、凄いのは父親が仕事から帰ってくる時間帯に玄関で待っていること。

たぶん、軽トラのエンジン音で察知するのであろうか?

しかし、その父親は突然、事故死した。

それでも、モルは玄関で父親を待ち続けた。

家中を探し回るモルの姿に、家族は凄く心を痛めた。

そして、実家の取り壊しの日。話しによると、モルは家が取り壊される様子を遠くから見詰めていたそうな。

みんな、家を出る時、モルは捕まえる事が出来なかった。

今、モルはどこで、どんな気持ちでいるのだろうか?


さて、今回で最終回です。ここまで、読んで下さりありがとうございました。

他にも、エッセイ、小説を書いています。よろしければ、そちらの方も読んでいただけると幸いです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ケ・セラ・セラ 羽弦トリス @September-0919

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ