第6話朝のコーヒー

朝はコーヒーと僕は決まっている。

冬でも、アイスコーヒー。糖尿病になってからブラックだ。

たま~に、自販機にジョージアのオリジナルが販売されている。

僕は反射的にその、コーヒーのボタンを押す。

あれは30年以上前の話し。

僕は子供の頃から身体が弱かった。

小学校の保健の先生から、大分のとある病院を勧められ、はるばる鹿児島から在来線で大分に向かったのだ。


まだ、日が昇る前の始発で母と一緒に大分へ向かった。

その日は、冬でとても寒かった。

2人してジョージアのオリジナルを飲む。

珍しく、母もホットを飲んでいた。

車窓から景色を子供ながら、楽しんだ。

日が昇り始めて、外が明るくなっいく様をじっと見詰めていた。

治療は大変痛かった。

だけど、母と長旅したのは始めての事だった。

自販機でジョージアのオリジナルを見ると胸が高鳴る。

そして、飲みながらあの時の事を思い出すのが常であった。

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