第7話花が好きになる
それは、小学生1年生の時だ。
理科の実験で、朝顔を育てていた。夏休み、みんな鉢を持って帰り、自宅で育てた。
つぼみが膨らみ、今にも咲きそうな朝顔を夜遅くまでチラ見しながらテレビを見ていた。
夜の10時。朝顔は咲いた。薄紫の花弁がきれいだった。
それを経験してから、花の虜になる。
朝顔から、夕顔、アヤメ、えびね、睡蓮、月下美人。
高校の頃には、立派な園芸研究家になっていた。
花の切り戻し、庭園の剪定。
兎に角、実家は花にあふれた。
しかし、100年以上の古民家で新しく改装はしたけれど、父の死と母が実家を離れる事により、実家は取り壊され更地になった。
だけれども、それは時代の流れ。今さら、実家に住むつもりは無いのだから、母の決断を支持する。
もう、実家はぼろぼろだったのだから。
こうして、店先でオリヅルランを見ると、実家を思い出す。
しかし、それは新しいスタートなのかも知れない。
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