第3話兄弟仲

僕は長男。弟がいる。2歳年下の。

僕が九州に帰ると、必ず弟と飲むのが常である。

老舗の個室の料理屋、

「もう、ビール腹一杯だから、焼酎注文しようよ!」

「兄ちゃん、それは注文したらダメ。これもってきた!」

と、弟は言い、バッグからペットボトルを取り出した。

「何それ!」

「焼酎だよ」

弟や、オジサン連中のような、この店の常連客は焼酎を持ち込みするのだ。

もちろん禁止だが、常連客には持ち込みを黙認している。


弟と結婚前の話しで盛り上がり、大爆笑。

弟には2人の子供がいる。

ひと通り、飲んだら、弟が行き付けの店に連れて行く。こいつ、いくつ行き付けがあるのか?こんな、ど田舎で。

2人で焼酎のお茶割りを飲む。

僕は、グラスで飲んでいた。すると、

「兄ちゃん、薩摩隼人がそんなコップじゃダメだよ」

弟は、ジョッキに氷を入れて、多めの焼酎を注ぎお茶で割った。

コヤツ、ただもんじゃないな。

時間は23辞過ぎ。


「よし、ラーメンで〆よう」

「えっ!兄ちゃんまだ食べるの?」

「うん、お前も食え」

2人は鹿児島ラーメンを苦しそうに食べている。

「すいません、替え玉ひとつ」

「兄ちゃん、大丈夫?」

「大丈夫、大丈夫」

替え玉を食べて、

「今夜は楽しかった。また、来年も帰ってくるから飲もうな」

「兄ちゃんも無理しないように」

2人は解散したが、僕は実家の庭に盛大にリバースしたことを記しておく。

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