報告その2

 F先生、返事をくださってありがとうございます。

 北山小学校少年少女探偵団のことをすごくほめてもらったのがうれしかったです。そのことをだれかに教えたくて、副団長の花崎さんにだけF先生の手紙を見せました。すごくよろこぶかなと思ったのに、「クラスに一人はしっかりした女子がいるとか、大人ってみんな同じことを言うんだよね。」と言って、あまりうれしそうではありませんでした。でも三回ぐらい読み直していたので、本当はうれしかったんじゃないかなと思いました。


 前の手紙を出してから。まだ探偵団がかつやくするような事件は一回も起きていません。でもF先生からとてもさんこうになる返事をもらったので、北山小学校の七不思議のことをクラスのみんなに聞いてみました。残念ですがだれも知りませんでした。そこで学校の謎さがしをすることにしました。校庭とか、体育館のまわりとか、中庭とか、プールのまわりとか、校しゃの中とかを探偵団のみんなで手分けして調査することにしました。ぼくは団長なのでみんなの報告をまつ役目です。どんな報告がくるのか楽しみです。


 それからぼくはまた「藤松少年の迷推理」を読んでいます。やっぱり「学級トマト全滅事件」が一番おもしろいです。一つめの理由は、ぼくも藤松君と同じ五年三組だからです。二つめの理由は、北山小学校にも学校菜園があって、ぼくたちのクラスでもお話と同じようにミニトマトを育てていたからです。三つめの理由は、藤松君の調査で事件がみごとにかいけつにするところです。これがとくにおもしろい点です。

 秋の読書感想文コンクールは「学級トマト全滅事件」のことを書くことに決めました。たんにんの片山先生にもこの本を読んでほしいので、すごくおもしろいということがわかるように書きたいと思っています。

 それではさようなら。


                          小林卓也

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