F先生の返信 3
原田さおり様
まず始めに、「ルート9」のコピーを送っていただいたことにお礼を申し上げます。
これはうれしい贈り物でした。この小説を載せた同人誌を紛失してしまったことは先にお伝えしていましたが、パソコンの中にも原稿のデータが残っておらず、もう読むことはできないとあきらめておりましたので、本当にありがたいものでした。
それはさておき、「ルート9」に出てくる遠山壮太という少年が、もしかすると原田様の教え子だったかもしれないということですね。そして、小説の中での言動などが実際にあったことなのか、フィクションなのかがわかると、原田様がずっと気にかけておられたことがはっきりするかもしれないと――
お手紙をいただいた理由がよくわかりました。
まず、今の時点でお答えできることを書いておきます。
ご主人がおっしゃっておられたように、この小説は、実話部分と創作部分が入り混じっています。ざっくりとした感じでは、実話七割、創作三割といったところでしょうか。
ということで、実話成分は多めですし、創作メモ的な日記も残っていますので、ある程度は原田様のお役に立てるのではないかと思います。
質問のお手紙、お待ちしています。
F拝
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