♡女子高生を巻いて巻いて♡

x頭金x

第1話

 「女子高生を巻いて巻いて」


 女子高生がスカートをはためかせながら走っている。逃げていると言った方がいいか。何から?僕からに決まっているでしょう。


「その自覚があるのなら、追うのをやめてよ!」女子高生が太ももをチラチラ見せながら天を仰ぎ言った。


「それは、ハァ、つまり、ハァ、君は、ハァ、自分がなぜ、ハァ、生まれてきたかを、ハァ、知ってるってことかい!?」僕は息を切らしながら途切れ途切れに言った。


「何それ、意味わかんない!!」女子高生の白く清らかな太ももは何度も拝めているのだが、肝心の純白のシークレットゾーンは見えない。僕はペースをあげた。


「僕が、ハァ、僕の行動の、ハァハァ、全てを、ハァ、司っているとでも、ハァハァ、思っているのかい!?」


「誰か!たす!けて!」女子高生が叫んだ。


 夕方、仕事や学校帰りの人たちが闊歩する大通りを走っていたので、女子高生がそう叫んだ後、程なく僕は屈強な正義マンたちに取り押さえられた。女子高生はそれを見届けてから、ゆっくりとペースを落とし、止まった。ゼンマイが切れたのだ。また巻かなくてはならない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

♡女子高生を巻いて巻いて♡ x頭金x @xzukinx

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ