第28話

ちょっと、いや、かなり?


強引だったけど私は新しい習慣を手に入れた。


明日の朝から私は自分で食事を用意できるのである。


これは口元が緩む案件だ。




「とりあえず、明日の朝食からね。何にしようかな? 朝粥とかもいいわよね〜」




嬉しくて声が弾んでしまう。




今夜までは厨房からの食事だった。


急に決めたので対応が間に合わないから、明日から不要でとお願いしたのだ。




食事不要との事で厨房からクレームが来るかと思ったが、あちらも私の分の用意は面倒だっただろう、特に何も言われる事はなかった。




正直ホッとした。


補充の仕方などは今後の相談だが発注形式でも良いかな、と思っている。




私はベッドの中で寝返りを打つ


嬉しすぎてソワソワしてなかなか眠れない。


子供みたいだな、と思ったが私の身体は子供だった。9歳は立派に子供だ。世間もそう言うだろう。精神も身体に引きずられるのだろうか…




「最近、子供っぽいんだよね。昨日も口調が、きつかったし。前ならあれぐらいであんなに怒ることなかったのに… だめね…」




ちょっと反省してしまう。終わったことを考えても仕方がない。


「次から気をつけよう。」


私はそう呟くと明日に備え目を閉じた。

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