記録:ぱーるばてぃ、寝床
ザザザッ…ザザ…
私のほとんどはつくりやまい。
心臓も、脳の一部も、手足、顔のだいたいに至るまで。
ぐちゃぐちゃでごちゃごちゃな事故にあった。
ほとんど即死に近かった。
脳のパルスが電光石火でつくりやまいを発動させていた。
私は幸せだ。
生きていられるのだから。
たとえつくりものでも、どうにか食べて、ぎこちなくでも笑って、いくらか動けるのは嬉しい。
雲の彼方までかけてみたい、のはいつもの妄想。
みんな、つくりやまいをなくそうとしているけど。
どうか、やめてほしい。
わがままだってわかっている。
私はバラバラだから言ってることもチグハグかもしれない。
でも、知ってしまったんだ。
生きるのが素晴らしいって。
命のシグナルを止めたくない。
つくられるものはつくるものでもある。
少女は未熟だけどうみだすになれるものでもあるの。
お願いです。どうか病をなくさないでください。
このままでいませんか。
何か他の付き合い方があるはずです。
一緒に探せたら良いのですが。
ともに考えられたら。
ただ、私には私がどこにいるのかわからない。
このグラスも、送ることしかできないみたい。
誰か、私を見つけてほしい。
どうにかよろしくお願いします。
ここは星なのかしら?居宅のようであり、うすくらく、またたいて(以下、判読不能)
ザザザザザザザー…
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