記録:私、とある1日3
あまり眠れなかった。
興奮していたのだろうか?
寝つきがあまり良くなかった。
途中途中で寝ている部屋で起きて寝ている状態の夢を見ていて実際そうなのかハッキリしない。
台所へ行って冷蔵庫を開け、ミネラルウォーターを飲んだのは覚えている。
あとはぐわっとこれまでしてきた後悔が襲ってきて精神が安定してなかったんだと思う。
かたくはならなかった。
雲も出ていないのだが、朝に窓から見た雲はやけにもくもくしていた。
訪れていたんだと思う。
何か、よくないものが。
幽霊?
死霊?
生き霊?
そういうものとは触れてきたような、きてないような。
金縛り的状態だったんだな。
へたっていた。
朝食をとっても戻ってはこず、せんが休んでたら、と言ってくれたので、寝床でもぞもぞする。
ただの食っちゃ寝だ。
つくりやまいが襲ってきている以前だったならば、抱かなかった感情だ。
それだけ前向きな証拠か。
ゴロンゴロンしながら、こうなってきたのならやれることが増えてきたということ、ならばさらに明日をみよう。
自分がつくる物語の続きはどうか。絵を描くのはどうだろう。やまいについて考えるのは愚かか。今後の薬探しへ巡らせるのはいかほどか。
考える力が弱まっていた。
体の不調がそうさせるのだが、いつも考えられているかというと、おぼつかないことが多く、考えは切り出し、小出しでぽうっとその場限りの短絡的。
それよりも悪く、考えに着手することさえあっぷあっぷしているのだ。
このようであるならば妄想すればいくらかはマシだろうがその頭の働きでさえ怪しいときている。
一眠りするしかないのか。
とんだポンコツ脳だ。
書く力は健在で、するすると筆が乗っている。
自分を見るのは落ちていないらしい。
ともすれば、心臓の音さえ聞き込んでいられるほどの閉じこもりぶりを勝手に自分で褒めることにした。
ここまでなのも珍しい、こんな状態来ないかも知れない。
裏返ってしまうと逆に興奮してきて眠るどころではなく、薄い考えもむしろ味だと思って次々に展開しようとする。
雲、眠れない、考えなし。
彼方に広がる雲の稜線はそんな現象かもしれないな。
知性体というのがどれほどのものを指すのか知らないが、投影しているのも知性の動きだとすると単細胞生物の思考まで及んで好奇心は尽きない。
男、大人たちは他の、火星や月へと旅立って行った、そう考える少女たちもいる。
遠い新天の地で我々を見守っている。
なんらかの痕跡は残ってていいはずだ。
宇宙船の発着場とか、ロケットの発射場とか。
衛星から見ているんだったら目的はなんなんだろうと勘繰ってしまう。
観察?
ここは実験場なのか。
なくもない。
どうしようもない親たちだな。
責任も何もかも放棄して、見るだけ見ている。
見上げた根性だ。
言ってやりたい。
残していったつくりやまいは引き返せない地点まで来てますよ。
これってなんですかね?
ナノマシンの蚊柱のようなもの?
とにかくうざったい。
夢のとか、極上のなんかじゃない。
困難しか生み出していない。
恩恵は受けなくもないけど、理想からは程遠い。
アンケートを取ったら、肯定的ではないに違いない。
そもそもが空仕様なのだ。
前にも言ったが地上では地獄ができる。
影響物が少ないから成り立っている。
私も多分しがらみが少ないから鵺みたいな物語になっていないのだ。
疑似サナトリウム。
グラスは余計なもの、に映る。
つくりやまいを加速させているよう。
もし誰かが、この状況を企図していたとしたら、隠されて伺いしれないだけか。
考えすぎだろうか。
特に何も起こっていない。
ベッドにお布団、ほとんど何もない部屋、窓、ドア。
私室として使っていいと言われてから、書き物のための机、手帳、筆記用具、イーゼル、絵具をかき集め、女の子らしさなんてないないすぎて胃が痛い。
カワイイってなんですか?
美少女って表現がウザい。
自惚れはあまりない。
あるのはどこで少女と言うべきなのか。
そう言う世界に閉じこもっている少女はいる。
少女少女しようと日々奮戦しているのだ。
別に悪く言うつもりはない。
そう言う自己愛も必要だもんね。
それでも言いたいのは、いつまでも逃げていると、それがたまらなく日常になってくる。
グラスぐらいしなさい、って。
だれかと繋がっているのはそこから飛び出そうと手繰り寄せているのだから。
この世界はつながりにくいけど、誰かと交換しあっているのがまっとうだといえる。
正当化しすぎかもだけど、ひとりだけでは、その中にいるだけでは、もう何も歩き出せない。
このような世界になっても人間が社会的動物からは動かしようがない。
少女だからって甘えるな。
窓から見える外を思う。
やまいが外を志向している。
物語はあいさつのコミュニケーション。
その人となりが混じり込んで外へと手を伸ばしている。
そう考えたら案外面白い。
情報を外部へと輸出して、触れたものから異なるを輸入する。
情報が情報を呼んでいる。
そうすると似たもの同士が引き合って、そこから違いが徐々に重なって。
最初からまったく違うのが求め合うとは考えにくい。
鏡に映ったあなたのように、姉妹が選ばれているのだ。
ここまで書けた。
夢のような時間が過ぎた。
眠たくもなってきた。
昼まで眠ろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます