第17話

別の日にち、今日の天気は快晴で、雪が降っていなく、魔法を試すのには、絶好の日でもあった。僕は、朝早くに起きて、顔を洗い、朝食を取った後、アリサ母様に「召喚術をやって見たいです」と言うと、アリサ母は「そうね、じゃあ準備して、シュミッツ平原でやりましょうか」と言った。

僕はまず、自分の部屋に戻り、必要な物を揃えて、着替える事にした。

厚手のジャンバー?に、ロングスカートを履いて、装備品に魔術を使うので、メッシュの杖を装備して、部屋を出て、玄関に向かうと紫色の帽子に紫のローブ?らしき物を羽織った、アリサ母様がいた。

うん……思いっきり、魔法使いの姿に見えるなあ……それにかなり美人に見える。

アリサ母って一体何歳なんだろ……?

見た目的に結構若いと思う。僕の年齢も10歳以下だし、かなり若いんじゃないかなって思う。

けど、僕が母親に「お母さん何歳?」と聞いていい物なのか? ちょっと微妙だった。


「あ、エリスちゃん、準備出来たみたいね?」


アリサ母が、そう言ったので


「はい準備出来ました」


僕がそう言うと


「じゃあ、シュミッツ平原に行きましょう」


こうして、召喚術の練習をする為に、シュミッツ平原に行く事になりました。お屋敷を出て、グランド王国から外に出る。

外は、シュミッツ平原となっているので、そのシュミッツ平原を歩いていると、草むらから、魔物のスラームが現れた。


「エリスちゃん、ここは私に任せてね?」


そう言って、アリサ母が、装備している杖を振って、呪文らしき言葉を言った。


「火の力によって、相手を滅せよ、フレアスパーク!」


アリサ母が呪文らしき言葉を言って、術が発動。杖が一瞬赤く光りだして、紐状の火が、スラームを追尾するように移動して、命中、スラームが叫び声を上げた後、一瞬で蒸発した。


「これでよしっと、後は他に魔物がいないか、チェックするわね?」


そう言って、辺りを見渡した後


「うん、どうやら他に魔物がいないみたいね、じゃあ、早速召喚術をやってみる? エリスちゃん」


「はい、やってみます」


アリサ母から、預かってもらっていた、魔術書「~しょうかんじゅつ~」を受け取って、中身を開く。アリサ母が、「これで魔法陣を書くわよ?」と言って、白っぽいチョーク?見たいな物を取り出して、本に書かれている魔法陣を地面に書く。書き終わった後、僕は本を持って、魔法陣の上に立ち、本に呪文が書いてあるので、それを唱える事にした。


「我が盟約により、召喚したまえ! いでよ!」


すると、魔法陣が青色に光りだして、煙が立ち込めた。煙が晴れた後、現れたのはと言うと、空中に浮かぶ、水色の人型だった。大きさが、人形クラスなので、とても小さく、見た目が女の子に見える。見た目も結構可愛い。髪形が水色だし、水属性の妖精かなんかなのかな~とか、思っていると


「私は、水妖精のアクアマイン、貴方が呼んだの?」


アクアマインと名乗った妖精がそう言ったので


「は、はい、私が呼んだんです」


僕がそう言うと


「そう、じゃあ私と契約します? 契約するなら、手を前に出して下さい」


そう言ってきたので、どうしようか? と迷っていると、アリサ母が


「成功みたいだし、契約すればいいんじゃないかしら?水妖精って言ってるし、それほど危険な存在ではないと思うわよ?」


アリサ母がそう言うので、僕は


「じゃあ、契約します、手を前に出せばいいのですか?」


「はい、じゃあ契約します」


そう言って、呪文らしき言葉を唱えると、腕に何かリングらしき物が現れて、僕の右腕に装着された。


「これは、契約のリングです、契約は無事に完了しました、私を呼ぶときは、リングに向かって、私の名前を言って下さい、では」


そう言うと、アクアマインがぱっと消滅し、地面に書かれている魔法陣を一緒に消えた。


「契約完了って事なのかな……」


「ええ、そう見たいね? 水の妖精と言っていたから、水に関しての事で、手助けしてくれるのじゃない?」


「そうかも……」


「まあ、今は呼ぶ事はないし……エリスちゃん、他にも試してみる?」


そう言っていたので、僕は「はい、試してみます」と言って、他のページを見てみる。そして、アリサ母が、魔法陣を書き、僕が呪文を唱えると、魔法陣は全く光らなく、何にも反応がなかった、どうやら、召喚失敗みたいであった。


「どうやら、他の魔法陣は召喚出来ないみたいね? 魔力の問題かしら? それとも、魔法陣が間違っているのかしら?」


「魔力の問題だったら……」


僕は、メッシュの杖を構え、覚えている呪文を言ってみる。


「火の力を与えよ!フレアボース!」


そう言ってみたけど、杖がまったく反応しなかったので、どうやら……魔力切れみたいであった。


「魔力がないみたいです」


「そう見たいね、じゃあ、帰りましょうか?」


「はい、そうします」


そう言って、グランド王国に戻る事にした。

こうして僕は、召喚術で、妖精を呼び出す事に成功したのでした。アクマインを使って出来る事って、一体何があるのだろうと思いながら……

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