第8話
僕がエリスとなって、十日ほどが経過しました。まあ、言っては何だけど、この体にも慣れて、女物の衣装に着替えても、全くと言っていいか、抵抗感がなくなってしまった。
とりあえず、今日はどうしようかな……と思い、部屋から出る。エリス家は、結構な大きさの豪邸なので、迷いそうになったけど、とりあえず洗面所と思われる場所に行き、顔を洗って、再び移動する。
そして、お腹空いたので、朝食を取るために、マリエスを探す事にした。
数分家の中を歩いて、マリエスを見つけたので
「マリエス……」
「お嬢様?どうかしましたか?」
「お腹空いたので、朝食をとろうかと……」
「そうですか、なら用意しますね? 食卓で、待ってて下さい」
「あ、はい」
そういわれたので、食卓に向かった。
食事をする場所は覚えていたので、その部屋は覚えていたので、その部屋に入った。
その部屋に入ると、父親のエリック父と、アリサ母がいて
「あら、エリスちゃん、おはよう」
「おはよう」
「おはようございます」
「今日はどうしてるの?」
アリサ母がそう聞いてきたので、確かに今日、どうしょうか迷った。魔術の練習をするのもいいし、外に出て、散歩するのもいいかもしれないなあ……と思ったので
「じゃあ、今日は外でお散歩します」
「あら、そうなの? 私も一緒にいきましょうか?」
「大丈夫です、外に出なければいいんですよね?」
「ええ、グランド王国に出ていかなくて、この家の帰り道を覚えていれば、大丈夫だと思うわ」
「じゃあ、一人で散歩してみます」
そう話していると、マリエスが、朝食を運んできた。
「朝食になります」
そう言って運んできたのは、スープとパンだった。スープはコーンスープみたいなもので、パンも美味しそうだった。あっという間に食べ終わり、一旦、エリスの部屋に戻り、外行きの服装に着替えて、とりあえず、メッシュの杖と魔術入門を肩掛けのショルダーバックがあったので、その中に入れる事にして、準備ができたので、出かける時に
「いってきます」
「お嬢様、やっぱり私も一緒に行きましょうか?」
マリエスがそう言ってきたので
「大丈夫、一人で行って来るよ」
そう言って、出かける事にした。
外に出て、アリサ母から聞いたのは、今の季節は夏日と呼ばれる季節なので、気温が高く、少し暑かった。グランド王国の城下町の中を歩いて、とりあえず広場の方に向かう事にした。
広場に辿り着いて、出店を見てみると、前に商品を購入した店に知り合いがいた。
けど、品物を出品していなく、何かを作っていたりしている。僕は、とりあえず挨拶をする事にした。
「こんにちは」
「あ、こんにちは、今日はエリス嬢だけなの?」
そう言って来たのは、この店を手伝っている、リアだった。そう言えば、リアさんの年齢って何歳なんだろう?今の僕の体がエリス七歳なので、見た目的には同い年ぐらい?か、年上なのかな?と思い、聞いてみる事にした。
「リアさんは、一体いくつなんです?」
「リアでいいよ?私もエリスって呼んでいい?」
「あ、はい、構わないです」
「私は、十歳よ?まあ、一年前から母さんの手伝いをしてるわね」
「そうなんですか、あれ? でも、今日は商品が無いみたいですけど?」
「ああ、お祭りの準備をしてるのよ」
「お祭りの準備?」
「あれ?知らない? 明後日に開かれる、グランド王国のお祭り、グランド祭よ?まあ、正確には王国誕生祭って感じかしらね? ジラード家は、結構な家だと思うから、エリスもこの国の令嬢として、参加するんじゃない? お城では、パーティを開くって言われてるし?」
パーティ……ということは、ドレスを着て、踊る事になるかもしれないのかな……でも、まだ七歳だから、踊りとかは無いと思うんだけど……
でも、ジラード家って、貴族らしいので、その家のご息女として、パーティに呼ばれる可能性があるのかも?僕は、そう思ってしまった。
「あ、そうだ、エリス? 貴方も手伝う? 店の装飾品を今作っているんだけど、どう?」
リアがそう言って来たので、僕は、とりあえず行く所もやる事も決まってなかったので、今日は、リアの手伝いをする事にしたのでした。
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