第2話

次の日、僕がエリスと言う体になって、二日目

エリスの部屋と思われる部屋で寝て、目が覚めて、周りを確認してみたんだけど……これが全て夢オチで、自分は男の姿に戻っていると言う事はなく、部屋の内装が、エリスの部屋だったので、結局、元の姿に戻ってはいないみたいだった。この世界にも夜があるらしく、空を見てみると、星が一段と綺麗だった。

夕食に出された献立はと言うと、蟹のような海洋生物らしき物と、麺のようなパスタ風の料理だった。始め見たとき、これ、食べれるのかな……と思ったけど、母親らしき人と父親らしき人が、美味しそうに食べたので、僕もチャレンジしてみて、味的には、結構おいしかった。

とりあえず……解った事は、エリスは一人っ子のお嬢様だと言う事で、兄弟や姉妹がいなく、父親と母親、そしてメイドの四人暮らしという事が解った。とりあえず……夕食を食べ終わり、エリスの部屋に行き、ベットにダイブする。もしかしたら、寝ると男に戻っていて、自分のアパートにいるんじゃないかな……と思い、寝る事にした訳だけど……結局、元の姿には戻っていなく

エリスのままで、次の日を迎えたのであった。


窓の外を見てみると、太陽らしき物が見えるので、朝なんだなあ……という事が解った。

じゃあ、これからどうするかだけど……まず、部屋の外に出て見る事にした。結構広い家なので、迷いそうになったけど、ある部屋の中に入ると、父親らしき人が新聞らしき物を読んでいて、こちらに気がついて、挨拶してきた。


「エリス、おはよう、今日もいい天気だぞ?」


そう優しそうな声で言ってくる。姿を観察してみると、金髪の髪にうっすらと髭があり、結構美形に見える。多分、この人がエリスの父親なんだろうと思う。それにしても……父親に呼びかけるのには、どうしたらいいんだろう?

僕は、試しにこう言ってみる事にした。


「親父、おはよう」


そう言ってみると、父親らしき人が


「エリス? 何を言っているのだね?そのオヤジと言うのは??」


そう聞いてきた。うん……どうやら、この世界には親父、もしくはお袋とか家族に対して言う言葉は、伝わってないんだな……と実感、じゃあ、とりあえずお嬢様みたいなので、改めてこう言ってみる。


「すいません……ちょっとその様な事を聞いたので……お父様、おはようございます」


「うむ、おはよう、もうすぐ朝食が出来るから、顔を洗って来なさい」


「はい」


どうやら、この会話でOKみたいだった。

顔を洗って言われたので、顔を洗いに洗面所を探す事にした。数分、お屋敷の中を歩いて、洗面所に辿り着く。ボタンらしき物があったので、押してみると、水が出たので、水に関しては、問題は無いみたいだった。

けど……どういう仕組みになってるんだろ? これ……内部構造が全くわからないので、まあ……深く考えない事にして、顔を洗う。タオルみたいな物がかけてあったので、顔をそれで拭く。

拭き終わった後、移動すると、いい匂いが漂ってきたので、匂いのする方向に向かうと、夜に食事をした所に辿り着き、そこにいたのは、母親らしき人とメイドのマリエスがいた。


「あ、おはようエリス、朝食出来てるから、食べましょう?」


母親らしき人が言ってきたので、僕は頷いて、マリエスが椅子を引いてくれたので、そこに座る。テーブルの上に置いてあったのは、パンだった。いい匂いが漂っているので、結構美味しいんじゃないかな? と思う。

母親らしき人が「いただきます」と言ったので、僕も「いただきます」と言って、パンを食べる。味に関しては結構美味で、不味くはなかった。パンを食べていると


「アリサ、エリス、私も一緒に食うぞ」


父親らしき人がやってきてそういったので、母親の名前が、アリサと言う事が、今ので解った。じゃあ、あとは父親の名前だけかな……と思い、聞こうと思ったけど、名前を聞くと、変に思われるかも知れなかったので、聞かない事にした。あっという間に食べ終わり、これからどうしようかな……と考えていると


「エリスちゃん、今日は買い物に行きましょうか?」


アリサ母がそう言ってきたので、ここは断るのも悪いかな? と思い


「はい」


返事する事にした。


「じゃあ、マリエス、エリスに外行きの服を着せてあげて?」


「かしこまりました、さあ、お嬢様、お着替えしましょう、こちらです」


メイドのマリエスが僕の手を握ってきたので、僕はマリエスに誘われるまま、ついていく事にした。

どうやら、今日の活動は、「アリサ母と買い物に行く」という事に決まり、このグランド王国の事を見て回ろうと思っていたのでした。

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