第219話 『自分がどう死ぬか』を考えると怖くなる

 大丈夫です。

 履いてます!

 じゃなくて(笑)

 自死願望がある訳ではありません!


 最初に怖くなったのは、今でもトラウマになっているアニメ映画【はだしのゲン】を観た時だと思う。

 ゲンの家族は確か家の下敷きになって焼け死んでしまったはず。

 それ以外にも、原爆の爆風や大量の放射能を浴びてしまった人達が、凄まじい死に方をしているのが、アニメで克明に描かれていたから。

 その姿が単純に恐ろしかった、というのも理由のひとつだと思うんだけどね。

 自分もああなるかもしれない。

 ってね。

 思っちゃったんだな。小さかったわたしは。

 だからもう、寝付いてから飛び起きては母親の元に泣きながら走るわ、高熱は出すわで、その後しばらく大変だったらしい(^^;)


 その後成長するとさ。

 わたしは幸いにして大病も大けがもせずに、大事故に巻き込まれる事も無く、順調に育った訳なんですけど。

 テレビでも、凄惨な事件や事故を目にするようになるし、本の中でも残酷な殺され方をする描写を読んだりするでしょう。

 自分のことではないんだけど、わたし、想像力がちょっと豊かなのかな、他の人より。

 すぐ、自分に置き換えて想像してしまって、怖くなる。


 極めつけは、同じような感覚の持ち主と、


【こんな死に方は嫌だ】


 話をした時(なんじゃそりゃ/笑)。


 もう辞めちゃったけど、仲の良いわたしの後輩だったんだけどね、会社の。

 その子と、そんな話をしていたのよ。


 ●閉じられた空間に、どんどん水が入って来て、最後はもう顔がギリギリ水面から出るくらいになって、その後溺死

 ●一面火の海で逃げられなくて、どんどん火の手が迫って来て、少しずつ焼かれながら焼死

 ●閉じられた空間で、どんどん酸素が無くなっていって、窒息死


 ……一体、お昼休みに何の話をしているんだか。

 ふたりでギャーギャー言いながら盛り上がったんだよねぇ、怖くて怖くて(笑)


 でもさ。

 実際、自分がどんな死に方をするかなんて、分からないじゃない。

 いつ死ぬかも分からないしねぇ。

 1時間後に死んでる可能性だってある(突然の災害とかで)


 わたしは、どんな死に方をするんだろうな。

 可能ならば。

 苦しんで苦しんで苦しんで……死ぬのはいやだな、って思う。

 あとね。

 周りに大迷惑を掛けて死ぬのもいやだなって思う。

 ひっそりと。

 できるだけ迷惑をかけずに。

 おだやかに死ねたらいいな。


 なんてことを考える、休日の昼下がり。


 う~ん。

 別に病んでる訳じゃないんだよ?

 でも、ほら。

「死」って誰にも平等に訪れるものだからね。

 たまには考えておかないと、ね。

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