第195話 演じ続けるのは、疲れるよね

 第171話の『ウソでしょ?!わたしの陰陽五行って・・・・』

 https://kakuyomu.jp/my/works/16816700429374523463/episodes/16817330650299103198


 で書いたのだけど。

 わたしは、 火の陽(+) らしい。


 でも、どんだけ怒っても騒いでも何にも伝わらない人がいるからね、職場に。

 ちょうど体調崩して本調子でも無かったこともあり、面談の時に演じてみたんだよね。


 疲れ果てて気力ゼロの陰気なキャラ(笑)


 4月からは、雀の涙ほどではあるけれども一応昇給してね(よっぽど会社に大損害を与えるようなことをしでかさなければ、誰でも昇給するんじゃないかなぁ?ちょびっとだけど)、それを上司が部下に伝えるというごく短い面談が毎年あるのだけど、その面談は何か言いたいことがあれば聞くよ、というスタンスでもあるからさ。


「他になにか話したい事があれば」


 って言うから。


 話したい事なんか山ほどあるし、今までもさんざん言って来ただろーがっ!


 って、腸煮えくりかえりながらも。


「・・・・わたしもう、無理です。会社に来るのが辛いです」


 って。

 ポツンて、言ってみた。

 嘘は言ってないし、ほんとのことだから。

 それを、面談中ずーっと視線を下に落としたまま、ニコリともせずに言ってみただけで。

 上司的には、想定外だったんだろうねぇ?

 いつもだったら、あーだこーだとギャーギャー文句言うのが、想定しているわたしのキャラだろうから(笑)


「たとえば、平さんのどの業務が一番重たいのかな」


 って、今更ながらに聞いてきたりして。


 ・・・・いやいや、今それ聞く?

 今までわたしが言って来た事、覚えていらっしゃらないのかい?


 って思いながらも、質問の回答をしたんだけど、答えたところでそれを外してもらう事はほぼ不可能なんだよ。

 他に誰もやったことないし、きっちりとした手順書がある訳でもない。

 なんとなく経験上「多分これでいいはず・・・・?」という、今でもそんな手探り状態で、誰にも正解が確認もできなければ相談もできない作業が、短い期間に連続でギュッと凝縮されているような、そんな業務。

 うちの職場にとっては外す事のできない、一大イベントのとりまとめなんだけど。

 だから、どうにかしてくれってずーっと言っていたのに、どうにもしてくれなかったからこんなことになっているんじゃないか。


 結局、今まで何にもできなかったことの解決策が突然出てくる訳なんか無いから、



 って含みを持たせてその面談は終わって。

 その後なにやら他の管理職と打ち合わせしてたから、ようやくヤバさに気づいたのかなって思った(笑)


 のは本当だからさ。

 転職という選択肢も含めて、ね。


 で。


 そんな態度を取った以上、上司のいるところで陽気にお喋りなんてできないでしょ?

 しばらくは本当に、お昼休みでも仕事上の必要以上の会話は誰ともしなかったし、内に籠るような感じで職場の自席では過ごしていてね。


 ・・・・超、疲れるんだな、これが(爆)


 たまに、会議室で他のメンバーと業務の打ち合わせする時だけは、いつもの自分に戻って話したりしていたんだけど、そうするとやっぱり、すごいラクで。

 精神的にラクだなぁって感じながら、改めて思った。


 よく笑ってるもんなんだなぁ、わたしって、って。


 もともとが笑い上戸だからね。

 笑いの沸点が低いというか。

 それに、仕事の話にしたって、笑いを絡めて話した方が、みんなが意見言いやすくなるしスムーズに話を進められるし、場も和むし。

 偶に、雑談も挟んだりなんかしつつ。

 もちろん、真面目な話をするときに笑いながら話すほどの阿呆ではないつもりだけど。


 だからまぁ、火の陽(+)ってのは、当たっているんだろうなぁと思う。

 火だけでも明るいのに、さらに『陽』だもんなぁ。

 『陰』が影も形も無いじゃない(笑)

 そんな時分に『陰』のキャラを演じるのは、限界がある。

 自分のキャラじゃない自分を演じるのはやっぱり、疲れるもんだねぇ。

 めんどくさいから、もうやめよっと。


 ・・・・こんなくだらないことで疲れている暇は無いしな(>_<)

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