第203話 飲酒運転て、なんでなくならないだろう?

 これだけ道路交通法が厳しくなって。

 これだけ、悲しい事故がたくさん起きているのに。


 なんで、飲酒運転って、なくならないのっ?!


 つい先日、飲酒運転の車の事故で人が亡くなったというニュースをまたもや目にして、不思議で仕方が無いです。


 じゃあ、お前はしたことないのか?


 って言われますとねぇ・・・・


 あるんだけどさ。

 自転車、だけどね?(車の免許持ってないんで)

 でも、自転車だって、お酒飲んで運転したら立派な『飲酒運転』だからねぇ。

 まだ、道路交通法がここまで厳しくなる前の話だけど。

 今は全くだよ。

 本当に、全くしていない。

 自転車の運転すら、してない。

 道路交通法に従うのが、面倒で仕方なくなっちゃって(笑)

 だったら歩きでいいや、って。


 昔は・・・・身近にいたんだ。

 飲酒運転している人。

 それも、ひとりではなく、複数人。

 飲酒運転の人の助手席に乗ったこともあるなぁ。

 今じゃこれだって、同罪だよね。

 この人達が事故らなかったのは、単なる奇跡だったのかなって、今は思う。

 さすがに、ベロベロに酔った人が運転する車の助手席には乗ったことは無いけど、わたしも結構危険な事をしていたんだなぁって、今は思ってる。


 この人たちを庇う訳ではないけど。

 確かに、アルコール耐性って、人によって違うでしょ?

 かなり飲んだ後にだって、小難しい話をスラスラできる人もいれば、少し飲んだだけで『こいつ大丈夫か?!』って思うくらいに足元が覚束ない人もいる。

 わたしの身近にいた人たちは、みんな前者。

 だけどやっぱり、彼らが事故を起こすことも無く今まで無事でいられたのは、その方が奇跡なんじゃないかって思う。

 飲んだ時の方が、絶対的に、飲まない時よりも判断力は落ちるもんね。

 判断力が落ちるってことは、何かあったときのとっさの行動が、ワンテンポもツーテンポも遅くなるってことで、そんなケースではきっと、一瞬の間の判断が命取りになるだろうから。

 (この人達の名誉のために言っておきますが、今はもう、飲酒運転はしてないようですよ?ま、年も取りましたしねぇ。お酒にも弱くなってきて、これはダメだなってさすがに思ったのでしょうね、みなさん)


 飲んだら、乗っちゃダメなんだよ。

 運転しちゃ、ダメなんだよ。

 全部自分だけに降りかかってくればいいけど、誰かを巻き込む可能性が大きいし、自分だけに降りかかったとしたって、絶対誰かを哀しませることになるんだから。


 でも。

 時々考えるんだよ。


 もし、ね。

 ある男の人が、車が無いとどこにもいけないような場所で生活をしていたとして。

 晩酌でビールを飲んだとしよう。

 その数時間後に、奥さんが急に苦しみだして、急いで病院に連れて行かないと間に合わない!

 っていう場面になったとしたら。

 そんな時に、

「今救急車が出払っていて、すぐにそちらに向うことができません!」

 なんて言われてしまったとしたら。


 わたしだったら。

 車で奥さんを病院まで連れて行ってしまいそうな、そんな気がするんだよね・・・・

 でもやっぱり、アブナイよねぇ。

 万が一の事があったら、奥さんを更に危ない目に遭わせるばかりじゃなくて、自分まで危ない目に遭う危険があるものね。

 他の人を巻き込んでしまう恐れだってあるし。

 それでも、ねぇ?

 待っていられるのかな。

 苦しむ奥さんに何もしてあげることができない中、ただ救急車が来るのをじっと。

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