第181話 『復讐』って、必要悪なのかぁ?
最近、なんとなく見ていたテレビで
「『復讐は何も生み出さない』とか言ってる人、マジでクソっタレって思う」
みたいな事を言っているタレントさん?がいた。
ああ、わたしはこの人に【クソっタレ】って思われる側の人間だなぁ、って思った(笑)
確かに、『復讐』は何も生み出さない訳じゃない。
確実に、『新たな復讐』を生み出すと思うから。
なんだろう?
この人、何かあったのかなぁ?
何か耐えられないようなことをされた経験がある人、なのかなぁ?
わたしは・・・・そうだなぁ。
人を本気で殺したいと思うほど憎むくらいの耐えられないことをされた経験は、確かに無い。
無いと、思う。
人の記憶って不思議なもので、心が破壊されそうな経験を、スポッと忘れる事があるでしょう?
だから、無いと思う、という結論。
実は今でも曖昧なまま放置している事実はあって、これはこの先も曖昧にしておくことに決めたんだけど。
その事実に関連したわたしの記憶は、きれいさっぱり、無いんだよね。
小さな子供の頃の記憶だから仕方ない、って言われればそうなんだけど、5歳くらいの記憶だったら、少しくらいは覚えていてもおかしくは無いんじゃないかなぁ?とも思うんだけどさ。
まぁ、いいや
それはおいといて。
『復讐』にかられるほどの憎しみや怒りって、相当なエネルギーだよね。
そして、『復讐』ってあまり突発的に発作的に行うものでもないと思うから、綿密な計画を立てて機会を窺う頭脳と忍耐力も必要だと思う。
いくら法治国家だと言っても、法律ではどうしても限界があって、裁きを下せないケースも山ほどあるんだろうね。
そんな法律クソくらえっ!
って思っている人が一定数以上いるからこそ、『復讐』もののドラマや漫画や小説が、ヒットするんだろうなぁ。
その昔は『仇討ち』が許可されていたでしょう?
う~ん・・・・
その人が相手に与えたものと同等かそれ以下の苦しみ、痛みを、被害者の肉親が被害者に変わって与える事を許可する。
ただし、『仇討ち』の『仇討ち』は不可。
みたいな感じならば、もしかしたら『復讐』って必要悪なのかもしれないなぁ?
なんて思ってしまう時もあったりして。
それこそ、気持ち的には
倍返しだっ!(←ちょっと前に大流行したよねー)
っていう思いが沸き起こるのも分かるけれども。
幸運な事に。
わたしは悲惨な事故や事件に巻き込まれた経験はなくて。
それでもニュースで目にすると、
1人しか殺していないから死刑にはならない
ということが、どうにもひっかかる。
いや、あの・・・・死刑制度に賛成か反対か、というのはこれまた難しい問題だと思うんだけどね。
本人がいくら望んでも死ぬまで生かして罪を償わせたい、って思う一方で。
命を奪っておいてのうのうと生きているなんておかしい、とも思ったりして。
きっとね。
『復讐』に囚われてしまう人も、そんな思いを行きつ戻りつしているんだと思うんだよ。
でも。
『復讐』を遂げた先に、何があるんだろう?
本当にそれで、『復讐』を遂げた人は、すっきりできるのかなぁ?
殺人に関わらず、詐欺とかもね。
相手をものすんごい窮地に追い込むことが『復讐』になるのかもしれないけど。
それで本当に、心から満足できるのかなぁ?
人の不幸を大喜びする人間になる、ってことだよね、それって。
自分がやられてイヤなことは、人にはするな。
って、小さいころからみんな教えられてきたはずなんだけど、な。
どうしてなんだろうな。
そんな、うまく回らない世の中にはやっぱり『復讐』って必要悪なのかな。
なんて、思ってしまう。
自分がもし、絶対に許せない事をされたとしたら、どうするだろう?
実行するかどうかは別としても。
1度は必ず考えるんだろうね。
『復讐』の手段について。
でもきっと、実行はしないと思うんだ。
わたし、チキンだからね(笑)
実行しない、というか。できない、と思う。
法に触れないギリギリの方法で、ぎゃふんと言わせる方法を、何とか考えるかもしれないけどねぇ・・・・ジワジワと毒が体を蝕むような、気づけば致命傷になっているような方法をね・・・・フフフ。
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