第155話 優秀な生徒が優秀な指導者になるとは限らないよね
スポーツ選手でもさ。
現役時代優秀だった選手が、優秀な監督やコーチになるとは限らない。
というのはよくあることでしょ。
これって、スポーツの世界だけじゃなくても、当てはまると思うんだよね。
優秀な生徒は、大前提としてある程度の才能があって、自分に合った才能を理解していて、上手に伸ばす。プラス要素としては、優秀な先生や指導者に巡り合っている。
のだろうなぁ、と思う。
この、プラス要素が大事なんじゃないかな。
優秀な指導者になるには。
自分だけで努力に努力を重ねて才能を開花させて大成した優秀な生徒や選手って、お手本となる指導者が居ないから、優秀な指導者になるのが難しいのかな?
「なんでも人に頼るなよ。まず自分で努力しろ」
って、思ってしまうのかもしれない。
それはね、正論だとは思うけど、誰もが努力だけでなんとかなる訳では、無いんだよね。
努力は裏切らない
ってあれ、本当かなぁ?
言葉が、足りなくない?
「正しい方向に向かって進むための努力は、そう裏切ることは無いと思われる」
じゃないかと思う。
だってさ。
明後日の方向に向かって重ねた努力は、本来の目的を簡単に裏切るでしょー!
・・・・この言葉があまり好きじゃないから、イチャモンつけてるだけです、ハイ。
この言葉を口にする人は、努力がちゃんと報われた人だもんね。
じゃあ、努力が報われなかった人には、なんて言うのさ?
努力が足りないんだよ。
って言うの?そりゃ、あまりに酷じゃないかい・・・・?
優秀な指導者って、そのことが分かっている人なんじゃないかな?って思うんだ。
ちょっと酷かもしれないけど
今この努力をどれだけ積み重ねても、この人がこの先大成する可能性は低い
って見極められる人。
それはなぜかって言うと、努力が簡単に裏切る事を知っているから。
そういう経験を、何度もしているから。
そういう経験をしている人を、何人も見て来たから。
やっぱりね。
自分で経験していない事って、なかなか分からないですよ。
経験談を聞くなり読むなりすれば、それなりに知識としては蓄積されるけれども、実体験として持っている人には、もうそれは比べようがないほどの差がある訳です。
って。
これって、仕事にも当てはまってね。
成績優秀な平社員が、優秀な上司になるとは限らない。
ということですよ。
先輩も上司も、いきなりなれる訳じゃなくて。
後輩や部下がついて、初めてなる訳でしょ。
その、後輩や部下から色々教えて貰う事って、たくさんあると思うのです。
たとえば、わたしなんかは、もう自分の仕事は結構テキトーに解釈して、それがなんとなく合っていたもんだから、ふんわりした感覚でなんとな~く仕事が進んでいた感じだったのが、後輩の指導役になったとたんに、それじゃ全然ダメだってことを思い知らされた訳です。
思えば、わたしはいい後輩に恵まれたのだと思うのですよ。
その後輩は、細かい部分まで納得しないと気が済まないタイプの子で、本当に、
もう、良くない?そんなこと。
って呆れるくらい細かい事まで、聞いてくる。確認してくる。
聞かれた側としては、答えなければならないから、必死に調べる。
するとね、自分の勉強にも、なる訳なんだよね。
そして、どんなところで躓きやすいか、ミスが起きやすいか、というところも見えてくる。
わたしがなんでそこまで彼女の疑問に答えようとしたかと言えば。
わたしを指導してくれた先輩が、やっぱり、ものすごく事細かに丁寧に仕事を教えてくれたから、なんだよね。
職場での今のわたしがいるのは、このふたりのお陰だと言っても過言ではないくらい。・・・・残念ながら、今2人とも、同じ職場にはいないけどね・・・・うぅ(T_T)
って考えると。
今の上司って、良い後輩にも良い先輩にも恵まれずに今の地位に来ちゃったのかな。
なんて、考えてしまう。
そして、わたしは絶対的に、よい部下にはなり得ない。
何より、今の上司には、自分を変えようという気が全くないように見受けられる。
それよりも、自分色に相手を染めよう、みたいな感じなんだよね。
誰が染まるか。
って部下に思わせる時点でもう、この上司と部下の関係は崩壊していると思うのですよ。実際に崩壊しているけど(笑)
平社員の時は、もしかしたら優秀な営業マンだったのかもしれないけど、こちらからしたら「だからなんだよ?」と思うしかない訳で。
だいたいうち、営業じゃないし、うち。
そんな訳だからね。
優秀な生徒・選手・社員が、そのまま優秀な指導者になるとは、限らないんだよねぇ・・・・
でもあまりこれって、浸透していないような?
浸透してはいるけど、やむを得ず、な人選だったりするのかな。
知らんけど。
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