第153話 『四十、五十は洟垂れ』ですって(笑)

 誰かがテレビでだいぶ昔に言ってたんだよ。


『四十、五十は洟垂れだよ』


 って(笑)

 当時、四十にも五十にも程遠かったわたしは、


 じゃあ、わたしはっ?!


 と、大笑いしたんだ。


 わたしはまだまだ、生まれたての赤ん坊かいっ?!


 って。


 誰が言ったかは忘れちゃったけど(←そして調べようともしていない)、その人が言うから説得力がある、って感じがしたのは覚えている。

 人生100年時代に突入しているからねぇ?

 人生50年の時代じゃ、ないんだもんねぇ。

 そりゃあ、あなた。

 四十、五十は洟垂れ、なんて言う言葉も出てくる訳だ!


 てことは。

 三十代まではもう、赤ん坊ってことでいいよね。

 六十代で、青年期か?

 七十代になって、ようやく『いっぱしの大人』ってことか?!

 八十代が、中年期?

 九十代が、シニア世代?


 ひょえ~!

 こうなると、会社の定年がそのうち、90歳になるかもしれませんなっ!


 ・・・・って。

 多分、こんな意味で言ったんじゃないような気がするんだよねぇ、その人。

 まだ人生の折り返し地点に立ったばかりで、もう何でも知ったような経験したような、生意気な事言ってんじゃないよ、みたいな意味合いで使ってたような気がするんだ。

 ほんとにねぇ。

 ピシッとこんな言葉が言える、かっこいいオトナになりたいものだねぇ。

 ただただ年を取っただけじゃ、出てこない言葉だと思うんだよね。


 人生50年の時代に生きていた人たちがこの言葉聞いたら、どう思うんだろう?


 はぁ?

 何言っちゃってんの?


 って思うかなぁ?(笑)


 昔の映像で見る40歳、50歳の人たちと、今生きている40歳、50歳の人たちって、見た目も全然違うよね。

 食事の違いももちろんあるのだろうけれども、なんだろうなぁ?

 もっと、根本的なものが違うというか。

 背負っているものが違うというか。

 苦労の密度が違うというか。

 ・・・・もちろんね、人によってそれぞれ違うとは思うんだけど。

 違うのはなにも、40歳、50歳だけじゃなくて、それ以上の歳の人もね。

 60歳、70歳だって、ものすごーく若々しい人も、いるしさ。

 なにより、なんていうか。

 年齢を重ねる事がマイナスイメージになっていない。

 昔は、今よりはもっと、マイナスイメージが強かったんじゃないかと思う。


 今の自分。

 微妙なお年頃(笑)になって。

 でも、年齢を重ねる事は、それほどマイナスには感じていないんだなぁ。

 昔から、わりとその傾向にはあったけど。

 確かにね。

 衰えは、感じますよ?

 虫刺されの跡が治りにくかったりとか(^^;

 日に焼けるとすぐシミになっちゃったりとか(・・;)

 予想以上に筋肉が衰えていて、昔は持てたはずの重たい荷物が、持てなくなってしまったりとか。

 それは、感じるけれども。

 でもなぁ。

 それ以上に、得ているんじゃないかなぁ、たくさん。

 そんな気が、するんだよ。


 三十代までは、赤ん坊。

 四十、五十代は、洟垂れ。

 六十代で、青年。

 七十代で、いっぱしの大人。

 八十代が、中年。

 九十代が、シニア。


 そう考えると、まだまだ頑張らなくちゃいけないよねぇ、色々と。

 そして。

 まだまだ楽しまなくちゃいけないよねぇ、色々と!


 そのためには、健康第一な訳で。

 だってさ。

 壊れたからって、取り換えられる訳じゃないからさ、自分の体は。

 ずっと付き合っていかなくちゃいけない、大切な相棒な訳だし。

 不具合が起きたら、その都度メンテナンスしたりしながらね。


 ・・・・ものすごーく、長生きがしたい訳では、ないんだけど。

 とりあえず、『洟垂れ』で終わるのは、イヤだなぁと思っています。

 せめて、そうだなぁ・・・・『大人』くらいには、なりたいかな。


 テレビで誰が言ってたかは思い出せないままだけど。

 この言葉、かの有名な 渋沢栄一氏 の言葉なんだねっ?!

 知らなかった~・・・・

 ほんと、すごい人だね。

 渋沢栄一さんって。

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