第130話 大事な場所が次々と無くなっていく

 世の中って刻々と変わって行くものなので。

 まぁまぁ長く生きていると、見慣れた風景だって、変わってしまうもの。


 だけど。


 わたし本当に、大事な場所が次々と無くなっていっているのです。


 ●幼稚園

 ●小学校

 △大学時代に内定貰って研修の最中に辞めた会社

 ●最初に就職した会社

 ●2番目に就職した会社

 ●3番目に就職した会社(今の会社)で、最初に配属された部署


 わたしは、疫病神なのでしょうか・・・・(>_<)


 父はずっとここ地元から離れた事が無いのですが(一時期単身赴任はしてましたけど)。

 父が通った小学校・中学校・高校・大学・就職した会社。

 全て今も健在です。

 それに比べて・・・・うぅ。


 ●幼稚園は。

 わたしが卒園して数年後(まだ小学生だったと思う)、経営者が変わったとかで、建物はあるけれども名前が変わってしまいました。


 ●小学校は。

 わたしが卒業して数年後(まだ中学生か高校生だったと思う)、近くの小学校と合併して、建物はあるけれども名前が変わってしまいました。もちろん、校歌も。


 △大学時代に内定貰って研修の最中に辞めた会社は。

 ・・・・別に何の思い入れも無いからどうでもいいのですが、辞めて1、2年後にはもう無かったんじゃないかな。

 そんな噂を聞きました。

 研修中一緒の班だった子から数回連絡を貰ったけど、わたしが辞めたあと続けて何人か辞めて、結局その子も退職したとのことで。


 ●最初に就職した会社は。

 会社、というか、個人事務所。

 わたしはここの仕事が大好きだった。面白かったし。

 できればずっとここで働いていたいと思っていた。

 でも。

 同期の子が寿退職して、後任として入って来た子との相性がとにかく悪くて。

 最終的に心身やられて辞めたんだよなぁ。

 ・・・・少人数の個人事務所で相性が抜群に合わない人がいると、もうどこにも逃げ場が無くて、対処の方法が分からなくて。

 わたし、ダメなんですよね。

 人の言うこと聞いてんだか聞いてないんだか、短期間で何度も同じこと聞く、同じ失敗繰り返す、そのくせキャイキャイ燥いでるような人。

 悪気が無いっていうのがもう、何ていうか・・・・

 まぁいい。

 ここの会社。

 わたしが辞めた何年か後に、まず事務所が移転になって。

 多分、その時点でわたしは通えないので辞めたんだろうなぁとは思うんだけど。

 その後、所長も引退されて、解散。

 非常に、残念・・・・


 ●2番目に就職した会社は。

 ま~・・・・よく飲みました!(笑)

 就職の面接で


「たばこは吸いますか?」

 ⇒わたしは吸わないですが、家族が吸っているので、周りの方が吸っていてもそれほど気にはなりません。

「お酒は飲みますか?」

 ⇒嗜む程度です。(人並み程度、だったかな?)


 なんて聞かれたの、この会社くらいじゃないか?!

 営業事務の応募に募集したのだけど


「経理も募集しているんだけど、経理に興味はある?」


 って答えたのに、何故か配属されたのは・・・・なんでやねん"(-""-)"

 仕事に慣れた頃、上司に


「なんでわたし経理部なんですか?興味無いって答えましたよね?」


 と聞いたところ。


「向いてると思ったから」


 ・・・・はぁ?

 だから、興味無いって言ってるじゃない。

 興味無いって、嫌い、ってことなんですけど・・・・


 そんな、経理の仕事に全く興味が無かったわたしは、営業の方達によく誘っていただいて、週4とか週5とかで飲みに行ってたのでした(笑)

 誰が吹聴して回ってたんだか、『経理に飲兵衛が入ったらしいぞ!』と、まことしやかな噂が流れていたらしく、それでよく誘われるようになったらしい。

 ・・・・まったく、失礼な。

 誰が『飲兵衛』じゃいっ!

 ま、お陰で楽しいことたくさん経験できたけどさ。


 もともと、経理と営業ってあんまり仲良く無い・・・・ことが多いと思うんだけど。

 この飲み会で、色々と勉強にもなった。

 営業の方達が経理に対して持ってる不満とか。


 ・・・・わたし、経理だけど?忘れてない?


 って笑っちゃうくらいに、色々とぶっちゃけてくれるから。

 なんだろうね?

 ぽやっとして、ニコニコしながらお酒飲んでるだけのわたしには、話しやすかったのかな。

 話を聞いて、わたし個人でどうにかなることはどうにかするようにしたし。

 経理で改善できるんじゃ?というところは、上司に相談して(誰から聞いたとは言わないけど、営業はこんな不満を持っていますよ、と伝えて)改善したし。

 話の行き違いとか意見の相違とかで対立しているところは、拙いながらも経理の立場で経理としての考えを話したりして、営業の方達に納得してもらえたこともあったし。

 経理の仕事は嫌いだったけど、飲みの席でする本音の仕事トークは、楽しかった。


 まぁ、ここも結局人間関係で辞める事にはなったのだけど。


 会社としては、中堅どころだったのかな。

 先代社長が一代で大きくした会社で、当時の社長に子供がいなかったから、この先どうなるのかなと思っていたら、同業の大手会社と合併(という名の買収)して。

 今はもう、会社の名前すら、無くなっちゃった。

 当時の会社で働いていた人達も、次々と辞めていっているみたいだし、それでなくても四方八方に散らばってしまったみたいだし。

 ・・・・やっぱり、寂しいな。


 ●3番目に就職した会社(今の会社)で、最初に配属された部署は。

 もう、数字ばっかりの仕事はホトホトだったので。

 次は絶対そういう仕事じゃない仕事に就こう!

 って、心に固く決めて。

 ええ。

『文字』が中心の部署に、配属されましたよ!

 わーい!


 ここの仕事も、結構楽しくてねぇ。

 できればずっとここでこの仕事していたいなぁ。

 って思っていたのに。


 2年ちょっとくらいで、突然異動ですよ。

 異動願いも何にも、出してないのにっ!

 おまけにっ!

 っ?!

 ありえないんですけどっ!!


 ・・・・わたしが異動して2年くらい後かな。

 始めに配属された部署、なんと無くなってしまったのです。

 実は、配属された時は、立ち上げたばかりの部署だったので、それもあって仕事が楽しかったのですけど。

 だったらさ。

 立ち上げからいた部署なんだから、最後までいたかったよ、わたし。

 なんだよもう。

 空しいやら悔しいやら・・・・。



 とまぁ、こんな訳で。

 わたしにとっての大事な場所が、次々と無くなっているのです。

 中学高校(一貫校)・大学

 はとりあえずはまだ安泰のようだけれども。

 少子化の時代だからね。

 いつ無くなってしまうか、戦々恐々としている、わたしなのです・・・・

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