第124話 仕事はなんの為にするかは人それぞれ。だけどわたしは【お金の為】

 仕事って。

 何の為にするのかなぁ。

 疲れ果てて帰って来た時に、ふと空しくなってそんな事を考えてしまう時がある。


 まぁね。

 お金の為です。端的に言えば。

 お金が無いと色々不便だし。

 仕事が大好きで、生き甲斐なんです!

 とか、わたしは無いのです。

 生き甲斐は、仕事以外なんで。

 

 何回か転職して、毎度転職先見つける前に退職していたので、プー太郎の期間もあった訳で。

 蓄えは、一応あるんでね。

 2年3年くらいプーのままだって生活はできるんだけど。

 最初の1か月くらいかな。

 何にも焦らないで、ただただ心身を休めてゆっくりできるのは。

 2か月目くらいからは、仕事見つけないとな~って、思うんだ。

 ぼんやりと、焦ってくるの。

 駄目だ、こんなんじゃ!って。

 もともと、流され体質だし出無精だから、このままズルズルしてしまいそうで。

 で、幸運なことに大抵、3か月目くらいには就職先見つけて就職してたから、それ以上の焦りは感じたことは無い。失業保険もまだ貰った事は無いし。


 蓄えがどんどん減っていってしまう、という焦りも、もちろんあるんだけど(だって、一応老後のための蓄えだからさ。年金はアテになりそうもないし、今の状況を考えると。ていうか、わたしら世代は年金ほんとに貰えるのか?!まったく、怪しいもんだ。払い損で終わりそうな気がしてならない)。

 お休みの日の楽しみが、格段に減るなぁって、思う。

 毎日お休みだと。

 つまらなくなる、というか。

 メリハリがなくなる、というか。

 まぁ、仕事辞める時は、たいていメンタルやられて辞めてたから、『つまんない』って思い始めたら、復活できたサインなのかもしれないけれども、わたしの場合は。

 ・・・・根が貧乏性なのかも。小物、というか(笑)

 たとえ宝くじで1億とか当たっても、アルバイトくらいはするんだと思う、きっと。

 小物だから(大笑)

 宝くじなんか、当たらないと思うけど。

 なんせ、小物だから(爆)


 好きな事を仕事にできれば幸せなのかな?

 とも考えたりする。

 でもわたしはきっと、好きな事が仕事(=義務)になったとたんに、好きじゃなくなると思うんだ。

 前の会社の上司が言ってた。

【大変な事をしているから、その対価として給与が支払われているんだよ】

 って。

 その時も、全く希望していない(というか、興味ないしむしろ苦手です、と伝えたはずの)部署にいきなり配置されて不満タラタラだったけど、その言葉で割り切れた気がする。

 ・・・・うまく丸め込まれただけか?(・・;)


 今の会社では、

「何の為に仕事をするか」

 みたいな研修?講習会?が何回か行われている。


 お金の為です。


 という大前提が、どうもすっかり頭から飛んでしまうんだよねぇ、会社に行ってしまうと。なんでかなぁ、不思議。洗脳されているんだろうか、いつの間にか。あー怖い。

 それで、いろいろこじつけて考える訳ですよ。


 誰かの役に立ちたいから。

 お客様からの「ありがとう」のため。

 自分自身を磨くため。

 仲間との一体感と達成感のため。


 こんなフレーズがね、飛び交うの。

 いい子ちゃんだよね、みんな。

 でも。

 1人、ズバリ言ってくれた人がいた。


「何言ってんの。お金の為じゃないの?」


 すげー、目から鱗。

 というか、洗脳を解いてくれてありがとう!

 そうだよ。

 仰るとおり。

 お金の為ですっ!


 今でもね、グチャグチャと考えてしまう時があるんだ。

 それはもう、職場で色々な面倒ごとが巻き起こるたびに。

 わたし何のためにここにいるんだろうって。

 ここで一体何やってんだろうなって。

 でもね。

 ふと、思い出すの。

 ズバリ言ってくれた、彼女のことを。

 ・・・・もう、転職されてしまって、一緒に働けなくなってしまったのが、非常に残念だけど。


 ありがとう、Yさん。

 わたしが今の部署に異動してきた時から、あなたはわたしの憧れだったんだ。

 色んな事をズバッと言えるあなたが、そしてチャキチャキと仕事をこなすあなたが、本当にカッコイイと思ってた。

 なのに、仕事抜きでお話すると、とってもお茶目で可愛らしくて。

 ずるいなぁ、とも、思ってたっけ。

 Yさんをあっさり手放したうちの会社は、阿呆揃いだと、当時は本気で呪ったものだよ、うちの会社を(今でも呪ってるけどね)。


 今でも元気にしているかな。

 Yさんならきっと、どんな所でもバリバリ活躍できると思ってる。

 きっと、お金のために、バリバリ働いていると思う(笑)。

 うちは未だに色々あるけど、わたしも【お金のため】に、何とか頑張ってるよ!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る