第94話 バイトの先輩から叩き込まれた基本的なこと
大学時代に、近所のコンビニでバイトをした。
理由は2つ。
●家から近かったから
●有線が聴き放題だったから
今みたいに聴きたい曲がお手軽に聴ける環境ではなかったから、有線聴き放題っていうのは、結構良かったんだよ(笑)
お陰であの頃は、幅広く色んな曲が聴けたなぁ。
コンビニは基本、2人1組でシフトに入る。
基本ね。
1人シフトの時もあったけど。
新人の私が初めて組んだのは、年上の女性の先輩。
こう言っては何だけど、見るからにキツそうで、そして、ほとんど笑わない人という印象。
第一印象、怖そうな人、だったから(・・;)
初日なんて、何やっていいか分からないから、ボヤボヤしていることも多かったんだけど。
仕方ないじゃん、初めてだしさ。
何にも分からないんだから。
で、緊張もあったし、最後の方にはちょっと疲れてボンヤリしてたんだよね。
そうしたらね。
「その時間も給料は払われてるの。仕事して」
ひーっ!こわいーっ!
よく分からないながらも、慌てて品出しとかしたりしたんだ。
ほんとに怖かったから、その人と一緒にシフト入るのがイヤでイヤで仕方なかったんだけど、幸いその後、あまり一緒のシフトになることはなくて。
でも。
その人の言葉は、ずーっと頭に残ってるんだよね。
バイトも正社員も変わらないと思うんだ。
1つの仕事に対する報酬、として支払われているのでない限り、働いた時間に対して給料って支払われるものだと思うから。
だからって、だらだら仕事して時間を過ごしていいかっていうと、それは違う。
あの先輩は、ものすごく真面目な人だったんだなぁって、今は思う。
怖かったから、やっぱり一緒には仕事したくないけど、今でも。
でも、初めてのバイトであの先輩と一緒になって、良かったなぁって今は思うんだ。
私は怠け癖があるから、すぐ怠けちゃうし。
朱に交わってすぐ真っ赤になっちゃう人だから、お仕事ダラダラ組と一緒になっちゃったらすぐダラけちゃいそうだもん。
楽な方に楽な方に流れちゃって。
だけど、最初に『バシッ』と叩き込んで貰ったお陰で、今、なんとかかんとか、真面目に仕事をする人になれている気がするんだよね(^-^;
周りがダラダラとダラけていたとしても。
・・・・さすがに、あの先輩みたいにキッツイ事は言えないけどね・・・・
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