第85話 パワーストーンのブレスレットが弾け飛んだ時のこと
今はもうあまり身に付ける事はなくなったけど。
ある一時期、それはもう、パワーストーンに凝ってた。
毎日、『これ!』と思うパワーストーンのブレスレットを身に付けていた。
ある日。
会社で。
そのブレスレットが、弾け飛んだ。
その時の状況は、こう。
●わたしが初めて行う年次作業で、手順書通りに作業を行い、各種書類を作成した。
⇒実際は手順書なんて名ばかりで必要な事がほとんど書かれていない、ただのメモの紙切れ程度。それでもなんとか、ね。仕事だから。
●手順書通りに、他担当者への回覧を行った。
●結果。変更箇所の共有がなされておらず、かなりの書類が作成し直しになった。
⇒ていうか、これ、他担当に確認してから書類作成した方がいいんじゃない?
●事前に何度もこの手順で間違いないか確認したにも関わらずのこの体たらくに、怒りが爆発した。
●何人かの目の前で、ブレスレットが弾け飛んだ。
いやぁ。
わたしの怒りを、パワーストーンが受け止めきれなかったんだねぇ(笑)。
その場にいた全員、最初は何が起こったのか分からなかったんだ。
もちろん、わたしも。
そして、机の上や床に散らばった石を見て、ようやく理解した。
あー、ブレスレットが弾けたんだ、って。
ただ、紐(ゴム?)が切れただけではないような感じ。
ゴムも、きついのを無理くり嵌めていた訳ではなて、ゆるっと余裕がある状態で嵌めていたから、ゴムのせいで弾けたのでもない。
我に返って散らばった石を拾い集めて、それは、その場にいた他の人も手伝ってくれた訳だけど。
その時にはもう、すっかり怒りは消えてたなぁ(笑)
別に、その人達に怒っていた訳ではなかったし。
私の怒りの矛先は、別の人(というか、組織?)だったし。
正直言って、パワーストーンって、気分的なお守りのようなもの、としか思っていなかったのだけど、この一件があってから、わたしの中でかなり信ぴょう性が高まった。
そりゃそうだよ。
こんな体験、滅多にできないだろうし。
今思えば、あの時は今よりずっと、心が不安定な時期だったのかなぁって思う。
体調を崩したのも、その少し後くらいだったし。
だから、自然とパワーストーンに頼るようになっていたのかな。
ただ単純に、「可愛いから」「綺麗だから」というのもあったけどね。
今はね。
彼らには浄化用のストーンの上で、休んで貰ってる。
もう長い事(笑)
今はまだ、石の力を借りなくても大丈夫、ってことなのかなぁ?なんて思っていたりして。
そこにあるだけで安心な気も、するしね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます