第79話 『期待』に応えられる人ってすごいと思う

2022年2月は、北京で冬のオリンピックが開催されている。

今、これ書いてる時は、ちょうど真っ最中。


金メダルを期待されて、期待通りに金メダルを取れる人って、すごいなって思う。

古い言い方かもしれないけど、オリンピックって、国を背負って行くんだよ?

国の代表として、出るんだよ?

それで、金メダルを期待されて、期待通りに金メダルを取れるなんて!


わたしはにはできない。

なぜなら、天邪鬼だから(笑)


今だとちょっと、ギリでセクハラ?男女差別?になるかな?って思うんだけど。

前の会社で言われた事があるんだ。


「正直、それほど戦力としては期待してなかったんだよ。ただ、ニコニコして座っていてくれればいいなって思ってた」


って。


なんだそりゃ?

わたしは置物か?

とも思ったんだけど。

その会社はなんだかものすごくゆる~い感じで、気分的に働きやすいなって思っていて。

ああ、だからだったのか!

って、納得しちゃったんだ。


最初から期待されていないんだから。

そりゃ、のびのび、好きなように働けるよ。

だから、働きやすかったんだ。


入社してから聞いた話だと、わたしが配属された部署は、わたしが入る前に2人立て続けに辞めたらしくて、その辞め方も結構トラブっていたみたいで、相当雰囲気が悪かったんだって。

だからだろうねぇ。

わたしみたいに、一見のほほ~んとした人間を採用したのは(笑)


期待されていなかった、って知ってからも、やっぱり働きやすかった。

だって、期待されてなかったんだから、ちょっとだけ頑張って驚かせてやろうかな?なんて思ってしまうじゃないか。天邪鬼としては。

面白かったねぇ、そういう意味では。


これが逆に、【即戦力】としてものすごく期待されて入社していたとしたら。

わたしは期待に押しつぶされていたんじゃないかと思うんだ。

それか。

勝手にそんな期待されても困るんだよね、できるなんて、確約してないんだからさ。

なんて拗ねて、努力を怠るんじゃないだろうか。

期待には応えたい。

でも、応えられなかったらどうしよう?

ならいっそ、期待には応えられない奴なんだって、思わせた方がラクなんじゃないか?

って思ってしまうような気がする。

結局怖いからさ。

期待を裏切って、相手をガッカリさせてしまうことが。


だから。

『期待』に応えられる人って、すごいって思うんだ。

本当に、尊敬する。

でもね、知ってるよ。

『期待』に応えられなくて、悔しいって泣いている人がたくさんいることも。

そしてその人達が、『期待』に応えようとして、ものすごく努力していることも。

だから。

『期待』に応えようとして努力を重ねられる人もすごいって、思うんだ。


・・・・わたしには、できないからさ。

努力する前にビビってしまって、結局逃げてしまうから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る