第71話 死刑制度の存続問題って、やっぱり難しいと思う
日本にはまだ、死刑制度がある。
外国では、撤廃しているところも、ある。
日本は死刑自体は非公開。
外国では、被害者遺族に公開しているところも、あるらしい。
人を殺すと罪になるでしょ。
死刑は人を殺す事でしょ。
・・・・誰の罪になるの?
昔は仇討ちが認められてた時代もあったんだよね。
う~ん・・・・気持ち的にはものすごく分かる。
仇討ちしたいっていう、気持ち。
でもそれは、殺人。
死刑制度で怖いもののひとつは、もしそれが冤罪だったとき、死刑が執行されてしまったらもう、取り返しがつかないこと。
・・・・冤罪自体が既に、取り返しがつかないことだけどさ。
死刑を撤廃した国と日本の違いって、なんなんだろう?
国民性の違い。
そんなの分かってる。
その、「国民性の違い」って、具体的に何がどう違うのか。
通って来た歴史が全然違うから、一口には言えないし説明も出来ないだろうなぁ。
調べ始めたら、それこそ分厚い論文が書けそうだよ?
こうやってぼんやり考えているだけでも、それくらいは分かる。
遺族や被害者の苦しみって、当人じゃないと絶対に分からない。
周りはただ、分かったような気がしているだけだと思う。
もちろん、相手の気持ちを思いやったり推しはかったりするのは、無駄じゃないし、優しさだと思うけど。
でも、人の気持ち自体、その人にしか分からないんだからさ。
(たまに、本人にだって、分からない気持ちがあるくらいだから)
だからなのかなぁ。
死刑制度の存続問題に決着がつかないのは。
もうだいぶ記憶があやふやだけど、星新一さんのショートショートの中に、【受刑者は一晩でものすごい刑罰(過酷な労働やら拷問やら、場合によっては死刑も?)の夢を見る。それを、刑期の間中、見続けさせられる。結果、メンタルボロボロで出所】みたいな話があった。
結構過酷な刑罰だなぁと思ったのを覚えている。
同時に、もしこんなことが可能なら、短期間の刑期で、再犯率がかなり低くなるんじゃないかなぁ?とも思った。
なんせ、メンタルボロボロだから、罪を犯す気力も無いくらい。
でも実際は、酷い事されている訳じゃない。ただ、夢を見ているだけ。
・・・・これ、悪用されたら、大変なことになりそう(>_<)
私個人としては。
いずれは死刑制度は無くなる方がいいんじゃないかと思う。
死んで終わり、じゃないと思うから。
じゃあ、重大な犯罪を犯してしまった人に、生き生きと幸せに楽しく生きて欲しいか?と問われると、それもまた釈然としないものが。
だからって、罪を償った後まで、暗~い顔して懺悔しながら生き続けろ!というのも、違う気がするし。
・・・・やっぱり難しいなぁ・・・・
そりゃそうだよね。
国として決めきれない問題を、いち個人が決められる訳が無い。
でも。
1人の人間としては、考えるべき問題だ、とは思うんだ。
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