第70話 カルバン クラインの『エタニティ』がたまらなく好き

いつからだったかな。

高校かな?大学かな?

それくらいから、ずっと好きなんだ。

カルバン クラインの『エタニティ』。

なんだろう・・・・ものすごく惹かれる香り。

清潔感も感じられるけど、爽やかな色気も感じられて、モノカキ的にものすごく妄想が膨らむ香り(笑)

モノカキ的に、だけじゃなくても。

的にもね。

・・・・もちろん、敢えての『』だよ。

この香りがすると、心がになるんだもん(笑)


ただし!


もちろん、この香水をつけていれば誰でもいい、という訳ではない。

似合う人に、つけて欲しい。

・・・・当たり前じゃん、そんなの。単なるの我がままなんだから。

そんなに好きなら自分でつければいいじゃないか。

とか言われそうだけど。

それも違うんだな。

この香水は、そういう類の香りじゃないのだよ、私にとって。

自分がつけたい香りではなく、誰か素敵な人につけて欲しい。

そして、その素敵な人の近くでその香りを楽しみたい。

的な?

・・・・だいぶ、オタクな感じだな。

自分で書いてて、ちょっと引いた(笑)



前の会社で、この香水をつけている男性がいたんだ。

そうだねぇ、この香水が似合う人、だったと思う。

そりゃあ、キュンしましたとも!

でも・・・・だからってその人に恋をしたとか、そんな事ではないんだよね。


【エタニティが似合う人がエタニティをつけている】


という現実に、心が躍るというか。


会社でその人に会って、その人と挨拶とか些細な日常会話を交わしながら香りを楽しむだけで、幸せな気分になれるんだよ。

その人は営業の人だったし、私は営業では無かったから、会社に行けば毎日会える、という訳でもなかったし。

たまに飲み会の席で近くになったりすると、メチャクチャ嬉しかったりして、ね。

でも、恋ではない。

なぜ言い切れるかと言えば、社内に他に好きな人がいたから。

当時私が好きだった人は・・・・エタニティは、残念ながら似合わないな(笑)。

というか、香水自体が似合わない。できれば、つけて欲しくない。

そうだねぇ。

香水の似合う人は素敵だと思うけど、私が好きになる人は、大抵香水をつけない人、香水に興味が無い人、なんだよね。


・・・・矛盾してるなぁ。

自分でも、そう思う。

それでもやっぱり私は、エタニティの香りが大好きなんだ。

街を歩いていて、ふっ、と香ってくるだけでも、振り返ってその香水の主を探してしまうくらいに。

なんだろう。

不思議だな。

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