第68話 自分だけではどうすることもできないショックなことへの対処法

生きてるとさ。

自分だけではどうにもできない事なんて、山ほどあるわけで。

でも、それはそれで、そんなもんだろう、なんて割り切れる事の方が多いと思うんだ。

じゃなかったら、発狂してしまうよ。

自分がどうにかして何とかなる事なら、結果、自分と当事者以外に迷惑がかからなくて、自分と当事者以外を傷つける事が無いっていうなら、いくらでも動けるんだけど。

そうじゃない事も、あるわけで。

それがさ。

突然、何の予兆も無く知らされたりするとさ。

心構えも何にも無いもんだから、やっぱりものすごくショックなんだよ。


そんな事が、最近あったんだ。


その日は仕事でも色々あってまぁ精神状態はあまり良くは無くて。

それで、腹が立つくらいの軽いノリで知らされたもんだから(あとから分かった事だけど、相手は本当に、軽く考えていたらしい)、どんどん腹が立ってきて。

多分、それが伝わったのかなぁ。

わたしからしたら逆ギレみたいなこと言われたから、つい「なんで逆ギレされなきゃいけないの」なんて、返してしまって。

あー、このまま続けてたらもっと酷い事言っちゃうな。

と思って、睡眠を理由に会話を強制終了。


久し振りだったんだ。

血の気が引くようなショックって。

色々悪い事ばっかり考えて、胸は痛いし(考えているのは頭なのに何で胸が痛いのかね?)涙は出て来るし。

最悪な、夜。

それでも翌日も仕事あったから、寝たけど。

朝起きたら、ちょっとだけ、落ち着いてた。


こんなんで仕事行ったって、使い物にならないな、って思って。

どうにかこうにか、自分が納得できるところまで気持ちを落ち着けて。

とりあえずは、強制終了した会話を、再開。

まぁ、いつも通りのメッセージだけど。

それから、相手の思うとおりにしてもらおうと。

わたしはわたしで、わたしの思うとおりにしようと。


多分、これで大丈夫なはず。

少なくともわたしにできることは、これしかないって、思って。


今回の対処法をまとめると、こんな感じ↓。


動揺する、泣く⇒拒絶する⇒寝る⇒ちょっと落ち着く⇒動揺した/拒絶した客観的な理由を探る⇒自分にとって最善の終着点を考える⇒自分にとっての『最善の終着点』が周りに及ぼす影響を考える⇒飲み込んで、混ぜる⇒納得して、受け入れる⇒最善の終着点への道筋を考える⇒今、すべき事を考える、決める、行動に移す


客観的に考えると、なんであんなに動揺したんだろう?なんであんなにショックだったんだろう?と思ったんだ。

理由が分からないと、対処法も分からないからさ。

それで、理由が分かって。

そうしたらあとはもう、『最善の終着点』を考えるしか、無いじゃない。

結果的に自分がどうしたいのか、どうなりたいのか。

それは周りにどんな影響を与えるのか。

自分の中に落とし込んで、妥協点探って、納得できる形ができたら、それを受け入れて。

目指す『最善の終着点』にどう近づいていくのか。

そこまで考えられたら、あとは、行動するだけだもんね。


相手がある事だから、自分ひとりでは到底たどり着けない『終着点』ではあるけど。

今後どうなるかだって、分からないけど。

現時点での最善を尽くす、というのが大事かな。

もしかしたらね、最悪な事をしているかもしれないよ?

数年経って振り返った時に、ああ、最悪の選択してたな、って思うかもしれない。

でも、中途半端でもいい加減でもなく、必死に考えて出した結論なら、後悔はしないと思うんだ。

後悔するのはいつも、いい加減に、中途半端に考えた時とか、ロクに考えもせずに決めた事ばかりだから。


うん。

大丈夫なはず。

とりあえずは、乗り切れたはず。

・・・・まだちょっと、感情は不安定だけど。

それは仕方ないよね。

仕方ないんだよ。

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