第67話 『あなたのため』は『自分のため』だと思うんだ

昔からずっと思ってたなぁ、これ。


『あなたのために』やってる。

『あなたのためを思って』のこと。


いやいや。


『あなたのため』にと思った自分がしたいからしてるのでは?


随分ひねくれた子供だな(笑)。


優しさや気遣いはもちろん感じてるし有り難いと思ってた。

と、思う。昔からね。

今ももちろん、優しさや気遣いから出た言葉ならそれは感じるから、有り難いと思う。


全く、優しさも気遣いも感じられない時もあるけど。


なんだろねぇ。

相手を丸め込むための言葉として使っているのが、ひしひしと感じられる事があるんだよねぇ。

だってさ。

わたしの事何にも知らない、たとえば、異動してきたばかりの上司とかに


『あなたのためだから』


って新しい業務与えられたらさ。


はぁっ??


って思うし。

失礼だけど、あなたは一体わたしの何をご存じなのですか?

って。

まあね。

何にも知らない、とは言わない。

書類上、わたしがどんな仕事してきてどんな問題児か(笑)くらいは、少なくとも頭には入れてきているんだろう。

でも、それだけでしょ。

そんな人に、


『あなたのため』


とか言われて、はいそうですか、と納得できるほど、わたしは素直じゃない。


『あなたのためになると、私は思うんだよね』


くらい、せめて言ってくれればなぁ。

検討くらいしてやる( *´艸`)・・・・どんだけ上から目線だよ、わたし。


仕事だけじゃなくても。

たとえ自分をよく分かってくれている人だとしても。

面と向かって


『あなたのためだから』


って言われると、ものすごくモヤモヤする。

それ、『だよね?』って言い返したくなる。


やっぱ、捻くれてるなぁ(笑)。

子供の頃から少しも成長していないことに、今気づいた・・・・おそっ。


だからせめて。

自分では使わないようにしようと思う。


『あなたのため』


それが相手にとって、重荷になる場合もあるから。

だって結局は、自分がしたいから、自分がそう思うからしているんだもの。

自分の思いを伝えるのはいいとしても、押し付けちゃ、ダメだね。

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