第65話 権利を主張するなら義務を果たすべし。だよ
我々はたくさんの権利を持ってるんだよ。
本当に、たくさんの権利を持っている。
でも。
その分、たくさんの義務も負っている。
権利ばっかり主張しているのを見ると、ちょっと、うんざりする時がある。
あなたの主張は正しい。それは間違いなく、あなたの持っている権利だ。
でも、義務はちゃんと果たしているの?
って、問いたくなる時がある。
小さい事だとさ。
仕事では、お昼休みがある。1時間。
1時間休むのは、労働者の権利。
『労働者』の、権利。
ということは。
『労働している人』に与えられる権利。
・・・・くっちゃべって仕事していない奴とか、自分のスマホばっかりいじって仕事していない奴とかに与えられている権利では、無いんだよねぇ。
それでも、『1時間の休憩は権利です!』って言うのは、ちょっと違うかなと思うんだ。
難しいのはねぇ。
死ぬ権利と死ぬ義務。
生きる権利と生きる義務。
生まれた者は、人だろうが動物だろうがなんだろうが、生きる権利があるよね。
で、生まれたらいずれ死ぬから、死ぬ義務がある。
と考えるか。
生まれてしまったからには生きる義務があって、だからこそ、死ぬ権利がある。
と考えるか。
置かれた環境によって、考え方が正反対になると思うんだ。
でも、どっちも間違っていないとも思う。
どっちも正しい。
生きる権利があって生きる義務がある。そして、死ぬ義務があって死ぬ権利がある。
日本では認められていないけど、安楽死/尊厳死が認められている国もあるしね。
これは、「死ぬ権利」を尊重しているということなのかな、と。
日本は「生きる義務」の方を尊重しているのかな。「生かす義務」なのかな。
難しいな、やっぱり。
頑張って生きる義務を果たした人には、死ぬ権利が与えられてもいいような気がするんだけどな(短絡的な自死に賛成している訳ではなくて)。
ちょっと重いな。
中間くらいのを考えよう。
持っている権利なら、もちろん使うべきだと思う。
だけど。
その権利を行使することによって、少なからず周りに迷惑がかかるようであれば、その際には、周りへの配慮も必要ではないかと思うんだ。
例えば、産休・育休・有給の取得。
権利だからね。
絶対的に、使った方がいいと思う。
だけど。
「私の持ってる権利なんで」
と、周りへの配慮全く無しだと、ねぇ?
その分の仕事を引き受けざるを得なかった人としてみれば、ちょっと気分悪いんだよ?
仕事って、1人だけで完結するものの方が少ないんだからさ。
たった一言でもいいから、配慮は必要だよね。
それから、引き継ぎ。
これはもう、義務にあたると思う。
権利を行使するための、義務。
たまに、「あとヨロシク」な感じで休みに入ってしまう人がいるんだけど、ほんと、困るんだよねぇ、周りが。それはもう、えらい迷惑で。
急病などのやむを得ない場合はもちろん仕方が無いけど。
産休・育休・計画的な有給の場合は事前に休むのが分かってるんだからさぁ。
ちゃんと引き継ぎくらいしてくれないと。
ほんとに。
権利を主張するならまず義務を果たすべし!
です。
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